ウインドストーム・ホイッスル 水没したり水中でも弱い力で大音量を出せる人命救助用の笛
都市や自然の中に関わらず何かしらの災害に遭ってしまった時に他人へ自分の存在を知らせるために有効な道具がホイッスル (笛) です。
負傷していたり衰弱して体力が低下している時に声を出して助けを求めるのはなかなか困難で体力も消耗します。
もし手元にホイッスルがあればより遠くまでSOSを発信できるので、どんな状況においても肌見放さず持っておきたい道具です。
ホイッスルと言っても様々な種類があり、100円ショップでも売られているくらいですが、実際に吹いてみると音が小さくスカスカでがっかりすることがあります。
万が一被災した時にホイッスルが使い物にならなければ何も意味がありません。
また水害や雨でホイッスルが濡れた状態では音が出なくなるものも多いです。
数ある防災向けホイッスルの中でも最強と呼べるのがウインドストーム・ホイッスルです。
以前FOX40 マイクロというホイッスルを購入した記事を書きましたが、こちらも耐水性がありコンパクトで大音量と非常に優れたホイッスルです。
ただ欠点としてはかなり力を入れて吹かないと音が出ないので、衰弱した状態で音を出すのは少し難しいと思いました。
肺活量の低い子供や老人が持つことを想定すると、なるべく弱い力で音の出るホイッスルが良いに越したことはありません。
舌を吹き口にあて口の中の圧を高めてから吹くことで比較的楽に鳴らすことができますが、長く音を出し続けるのは苦手です。
ウインドストーム・ホイッスルは吐息くらい軽く吹いても音が鳴り出すので、サイズの大きさに目をつぶれば最強の部類に入ります。
振るとカラカラと音がするのでコルクでないにせよボールのようなものが入っているようです。
それにも関わらず特殊な内部構造のおかげで水没どころか水中でも音が出せるのがこのホイッスルの特筆すべき点です。
金属製の小さなホイッスルでも十分に実用的な製品がありますが、物によっては水に浮かずに沈んでしまうので、特に水辺へよく行く人は水に浮くホイッスルを選んだ方が安心です。
ホイッスルはただ音が出れば良いわけではなく、雨風の音や動物の鳴き声とは明確に異なった音を出せなければ気付いてもらええる確率が下がります。
特に見通しの悪い樹林帯や山間奥地では相手の遭難信号に返答するためにもホイッスルを所持しておくべきです。
ウインドストーム・ホイッスルは一般的な笛と比べて小鳥のような独特なフォルムをしています。
ストーム・ホイッスルという一回り大きい製品もありますが、性能的にはほぼ同等なのでウインドストーム・ホイッスルが最適解な気がします。
Photo by TSUTAYA
『わたしに会うまでの1600キロ』という映画で主演のリース・ウィザースプーンがバックパックにウインドストーム・ホイッスル (もしくはストーム・ホイッスル?) を付けているのが印象的です。
ブルーやグリーンのなかに鮮やかなオレンジのホイッスルが良いアクセントとなっており、映画内でも主人公を救うキーアイテムとして描かれています。
マルチツールや懐中電灯は正当な理由がなければ軽犯罪法に触れるおそれがあるので、日本では持ち歩くのに気を使いますが、ホイッスルに関しては特に規制がないので重要度のわりに気軽にEDCへ加えやすいです。
正直日常的に持ち歩くには少し大きいですが、ホイッスルの性能を重視するなら十分に持ち歩けるサイズでしょう。
人命救助のために設計されたホイッスルで米海軍や全米の警察機関で実際に使用されており、信頼性の裏打ちとなっています。
人が声だけで救助を求めるには限界があります。
とにかくけたたましい音で広い範囲の人とコンタクトを取れるウインドストーム・ホイッスルが手元にあると非常時の助けになります。
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