真空保温調理鍋 シャトルシェフやおまかせさんを使えばガス代を抑えながら手間なく美味しい料理が作れる
家庭用の都市ガスやLPガス (プロパンガス) はコンロ・給湯器・暖房機器などに使用される生活に欠かせないインフラですが、ここ数年でかなり値上がりしています。
電気や水道の主要なインフラは節電や節水といった言葉がありますが、節ガスという言葉はあまり一般的ではありません。
コンロではガス栓を捻って着火させるだけなので、他の要素が入り込む隙がなく火力を弱めたり使用頻度を減らすくらいしか方法がありません。
しかしコンロではなく料理器具の方を工夫すれば、ガス代を飛躍的に減らすことができます。
真空保温調理鍋という道具を使えば、コンロでの加熱時間を最小限に抑えながら煮込み料理や蒸し料理を効率的に作ることができます。
真空保温調理鍋の代表的な製品にはサーモスのシャトルシェフやアイリスオーヤマのおまかせさんがあります。
真空保温調理鍋は古くからあるものなので、製品自体が成熟しており安心して使えます。
デザインと歴史の長さで選ぶならシャトルシェフで価格の安さと断熱性で選ぶならおまかせさんといったところでしょうか。
おまかせさんはフタも真空断熱構造でロック機構があり、フタを外せばドリンククーラーとしても使えるので、アイリスオーヤマの隠れた名品だと思います。
真空保温調理鍋は加熱した鍋を魔法瓶を大きくしたような容器に入れて保温することで、熱さをキープしながら低温調理する仕組みなので、弱火でことこと煮込むような料理に適しています。
例えば20分煮込んでいたカレーが加熱5分+保温調理で作れてしまうので、単純計算でガス代が4分の1になります。
災害時にも貴重なカセットボンベの燃料を節約しながら料理できるので心強いです。
加えてカレーは底が焦げつかないようにかき混ぜる必要があるので、その手間も省ければ格段に楽になります。
煮込み料理だけでなく蒸したり、炊いたり、茹でたりと様々な料理に使えるので、毎日のように真空保温調理鍋で時短している人も多いです。
時短だけでなく火の元に付きっ切りでいる必要がないので、寝る前に仕込んだり外出している間に自動で調理してくれるので便利です。
ただ目を離せるからといって長時間放置しすぎると、今度は温度が冷めにくいことで細菌が繁殖する温度帯に留まる時間が増えて腐敗するスピードが早まります。
断熱性が高いので8時間後でも70度以上をキープできますが、それ以上放置する場合は一度鍋を取り出して再加熱する必要があります。
また水分が蒸発しないので煮詰めるという工程ができず、煮詰める系の煮物はあらかじめ濃い目の味付けにするといった工夫がいります。
そうした弱点もありますが上手く利用することで日々の料理の手間を大幅に減らすことができます。
圧力鍋は圧力の力で時間を短縮する仕組みですが、普通の鍋に比べて負荷が大きいので壊れやすく、加熱する間は目を離せません。
それに比べて真空保温調理鍋は普通の鍋と変わらないので何十年も使い続けることができます。
注意点としてシャトルシェフには鍋がふっ素コーティング加工されているタイプがあり、食材が引っ付きにくい反面コーティングが数年で寿命を迎えるので無加工タイプの方をおすすめします。
真空保温調理鍋の特性上焼き料理には適さないので、わざわざ製品の寿命を縮める加工を施す必要性を感じません。
ほぼ壊れようのない製品だけに定期的な買い替え需要を見込んだ戦略かもしれません。
とにかく温度管理が重要になりますが、インターネットで検索すれば真空保温調理鍋のレシピがたくさん公開されているので参考にしながら作れます。
真空保温調理鍋があれば普段は作らないような煮込み料理にチャレンジしたり、帰りが遅い家族のために熱々の料理を用意しておくことが可能です。
家庭にひとつあれば料理のバリエーションが増えること間違なしです。
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