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てこ蔵・TEKOZO 風情ある江戸長火鉢で昔ながらの日本食を追求する長火鉢料理研究家

一般的に火鉢といえば陶器で作られた丸みのあるかたちのものを連想しますが、火鉢にも様々な種類があり長火鉢は暖房器具としてだけではなく、お湯を沸かしたり調理を作るのに適したデザインをしています。

長火鉢にも大きく分けて関西火鉢関東火鉢があり、関西火鉢は上部に広々としたテーブルがあり火鉢を囲みながら食事ができる大きめな作りです。

関東火鉢は江戸長火鉢とも呼ばれコンパクトで見栄えもするので人気があります。

関西火鉢に比べると猫版という小さめのテーブルが付き、引き出しが多めで火鉢の性質上まわりが炭火の熱で乾燥しやすいため、中に海苔や乾物などを入れて保管していました。

落語や時代劇に度々登場するほど江戸時代の庶民の生活に根付いていた道具で、現代人が見ても粋だと感じるほど江戸時代の美意識が凝縮されたデザインです。

暖房器具としてはこたつやエアコンや石油ストーブなどに取って代わられ、調理器具もガスコンロやIH調理器が主流なので、現代で長火鉢を置いている家庭は稀です。

しかし江戸長火鉢の性能としては現代でも十分に通用するほど優れているので、一部のマニアによって細々と受け継がれています。

てこ蔵・TEKOZOというYouTubeチャンネルでは江戸長火鉢を使い、主に日本食を中心とした料理を作りながら一杯やるというスタイルの動画を長年に渡り投稿されています。

2016年から動画のスタイルを変えることなく定期的に動画投稿を続けているので一定数のファンを獲得しています。

人気ジャンルに群がるのではなく圧倒的に他者と差別化することで、フォロワーすらなかなか現れない領域にまで達しています。

まず江戸長火鉢を現代の住宅で日常使いするのはなかなかハードルが高いのと、歴史や料理の知識も持ち合わせていないと底が浅い内容になってしまうので、安易に真似ようとしても難しいのです。

魚介類から旬の野菜や山菜にいたるまで質素だけれど贅沢な料理の数々は江戸長火鉢を魅力を最大限に引き出しています。

食べて美味しいものだけでなく戦国時代の陣中食など自分では絶対に作ることのないであろう料理にも挑戦されていて、顔や声を出さなくても視聴者の興味を引く動画に仕上がっています。

長火鉢はそれほど高価なものではなく、ヤフオクやメルカリを探せば一万円前後で売られていることも多いです。

灰が舞いやすかったり炭の火起こしなど面倒な部分を許容できれば、長火鉢を生活に取り入れることは可能です。

現代社会ではあらゆる機能がスマホに集約されて生活がシンプルになりましたが、暖房・テーブル・収納・調理器がひとまとめになった長火鉢も多機能で四畳半に4人家族で暮らすような江戸の長屋暮らしに適した道具だったのだろうと推測できます。

江戸時代に比べて庶民の生活は豊かになりましたが、江戸長火鉢を眺めていると物の多さと豊かさはイコールでないことを改めて感じます。

長火鉢紹介【江戸長火鉢 1杯目】 HIBACHI(Japanese wooden box brazier)