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世界的なインフレや戦争による肥料価格の高騰と食糧危機にどう備えるか 長期備蓄・家庭菜園

日本はこれまでにも潜在的な食糧危機の問題を抱えていましたが、2022年ロシアのウクライナ侵攻により状況が急激に悪化しました。

まずはロシアとウクライナが小麦の主要生産国であること、そしてロシアは肥料の輸出国でもあるので二国間だけでなく世界的に影響を及ぼす事態となっています。

さらに侵攻が小麦やトウモロコシの作付け前という最悪のタイミングで発生したため、穀物の生産量が減少することが確定してしまいました。

特に開発途上国を中心に飢餓が発生する可能性が高いですが、日本も食品の多くを輸入に頼っているので、これまでのように飽食な生活を維持するのは困難になりそうです。

ただでさえインフレで物価が上昇しているのに、穀物の量が減れば世界中で奪い合いになり日本は太刀打ち出来ないでしょう。

すでにヨーロッパ諸国では食糧や燃料不足で配給が行われたり、アメリカや中国などの資源国は輸出よりも自国を優先した食糧や肥料の備蓄を進めています。

日本はもともと水害や地震などの自然災害が多い国なので一週間ほどの備蓄は非常に有効ですが、年単位の食糧危機に対する備えをしている家庭はほとんどないでしょう。

小麦やトウモロコシが高騰しても国内生産された米を食べれば良さそうですが、輸入した肥料を使っているので慣行農法で作るのは厳しくなります。

日本は島国なので外国から攻められにくく、ウクライナのように突然兵士や戦車が自国の領土へ入ってくることはないですが、反対に領海を占拠されると簡単に兵糧攻めできます。

食品の輸入が減り農家が野菜や穀物を生産できないなかで生き残るには、自らの手で食べ物を生み出す必要があります。

家族や親戚が農家で田舎に広い農地を持っていれば生存率が高まりますが、都会で一人暮らしなら近所のスーパーから物が消えた場合を常に意識しておくべきです。

農地を持っていなくても自分の住む地域で市民農園などがあれば積極的に利用して食べ物を生み出す感覚を養う方法があります。

例え狭いベランダしかなくてもプランター栽培で野菜を育てて収穫することができます。

長期的な食糧危機に対しては焼け石に水かもしれませんが、何も打つ手なしで受け身になるよりは生存率を高めてくれます。

東日本大震災の時でさえ東京では一時的にスーパーから野菜が消えたので、ちょっとした葉物野菜を育てるだけでも安心感が増します。

肥料とは別に危惧しているのが野菜の種でその大半が輸入品であること。

日本の伝統野菜であっても実は外国産なのが当たり前なのです。

品種改良されて生まれた一代限りのF1種は毎年新たな種を買う必要があり、輸入に頼らず自分でおいしい野菜を作り続けるには固定種在来種の方が適しています。

好きな時に好きなものを好きなだけ食べられることがいかに幸せかを改めて考えされられます。

日本は雨が多く昔から農耕に適した環境ですが、経済発展によって軽視されてきた農耕に対する意識をもう一度見つめ直すきっかけになって欲しいです。