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糖衣チョコ (軍用チョコ) エムアンドエムズや明治マーブルチョコのルーツはミリタリーにあり

糖衣チョコはミリタリーが由来

チョコレートは高カロリーで手軽にエネルギー補給ができるため登山の行動食や非常食として優れています。

その中でも糖衣チョコというタイプのチョコレートは表面が砂糖でコーティングされているため、高温でも溶けずに食べやすい特徴があります。

一度溶けたチョコは食べにくいだけではなく味も落ちてしまうので、熱に弱いことがチョコレート最大の欠点なのです。

ルーツをたどると兵士の士気高揚やカロリー摂取を目的として、最初にアメリカ軍用チョコレートのDレーションバーが開発され、その後に糖衣チョコが登場したようです。

Dレーションバーはチョコ自体に耐熱性を持たせて、さらに嗜好品ではないあくまで非常食の扱いなので「茹でたジャガイモよりややマシな程度」の味にされ兵士からは不満の声があったようです。

糖衣チョコはそもそも砂糖の甘味があり、中身のチョコも美味しいので嗜好品に近い感じでしょうか。

M&M’S® (エムアンドエムズ) も第二次世界大戦の最中にアメリカ軍兵士向けに売り出されたのがきっかけなので、もとは軍用チョコレートと言ってよいでしょう。

スペイン内戦中に兵士たちが食べていた砂糖でしっかりとコーティングされた粒状のチョコレートを参考にして開発されたもので、それをアメリカの企業が大々的に売り出したことで世界に広まったのです。

いかにも人工的なカラフルさで体に良さそうなイメージはありませんが、戦場や非常時にこうした甘いものがあると心が安らぎます。

明治マーブルチョコは60年代におそらくエムアンドエムズを参考にして作られた商品なので、エムアンドエムズ無くしてこの商品の誕生は無かったはずです。

エムアンドエムズと明治マーブルチョコを比較した記事では明治マーブルチョコの方が耐熱性が高く、電子レンジで1分加熱してもチョコがドロドロにならず脅威の耐熱性を持っていることがわかります。

戦後焼け野原となった日本で腹を空かせた子供たちが「ギブミーチョコレート」と米兵にねだる光景から新たな経済発展が始まったので、日本人とチョコレートは切っても切れない関係です。

おそらく配られたのはトロピカル・バーというDレーションバーの改良版だと思いますが、味はDレーションバーを多少ましにした程度だったらしいです。

それでも栄養不足の子供たちにとっては最高の食べ物だったことでしょう。

現代社会ではチョコレートの味も大幅に向上し、嗜好品としては相変わらず人気があります。

糖衣チョコは暑い時期でも気温を全く気にせず常温保存しておけるのでチョコのなかでも扱いやすいです。

備蓄用としてのチョコを考える時に糖衣チョコを選んでおけば、封を開けたらドロドロで食べにくいという欠点がないので安心です。

車やバッグの中にひとつ入れておけば小腹が空いたときのエネルギー補給として役立つでしょう。