シンプルライフに最適なペットが決まりました (独断)
目次
シンプルライフを共にするペット探し
写真は子猫ですが猫ではありません。正直ペットが自由に飼育できる環境をお持ちなら好きな動物を飼ってください(笑)
けれどこのご時世ペット不可の賃貸に住んでいる人も多いです。本当は動物好きだけど泣く泣くペットは諦めている場合はかわいそうですね。
ペットを飼うというだけで物がたくさん増えてしまいます。また日ごろの餌代やワクチンなど考えるだけで結構な費用がかかります。
費用や飼育難易度・周囲への影響などいろいろ踏まえた上でシンプルライフに最適だと思うペットはアカヒレです。
おそらく観賞魚でこのサイズでこれ以上丈夫な魚はいないというほど過酷な環境にも耐えられ非常に飼いやすい魚です。
パイロットフィッシュといってまだ水が安定していない水槽などに一番最初に投入され糞などでバクテリアの繁殖を助ける役割をまかされるタフな魚です。
コイ科で中国原産なので熱帯魚ではなく温帯魚なので日本のメダカなどと似たような環境で飼育できます。冬場も屋外で越冬でき真夏の高温にも耐えられる柔軟性があります。
なぜメダカを選ばなかったかというとメダカはいつも水面付近を泳ぐ性質でわかるように太陽光の要求量が高く、野外ではアカヒレに負けないほど丈夫で発色もよいのに室内で飼うとコロッと死んでしまうことも少なくありません。
太陽光によってビタミンを生成しているらしくビタミン欠損により体のバランスが崩れ、貧弱な体になってしまうのかもしれません。
もし庭やベランダで飼育スペースがあればメダカが元気に泳ぐ姿が見られると思います。アカヒレはメダカほど太陽光を必要としないので室内でも健康に育ちます。
魚を飼うに当たって水槽が必要ではと思うかもしれませんが、アカヒレに関していえばボトルアクアリウムという飼育方法が可能です。
これならペット不可の住宅でも許可をもらえる可能性は高いです。ほぼ水を張った入れ物なのでこれすら駄目ならちょっと理不尽な大家さんですね。
ボトルアクアリウムとは?
名前の通り水槽以外の透明な容器で飼育することです。ボトルアクアリウムで検索するとたくさんの事例を見ることが出来ます。
ボトルに水草を入れエビや貝などを飼育するのが一般的ですが、そこで魚を飼うとなると一気に難易度が跳ね上がります。
水量は少ないほど水温変化が激しく不安定になりやすいので、その変化に耐えられるのがアカヒレやメダカなどの丈夫な魚というわけです。
ガラス瓶のなかに水草が生い茂り小動物たちが生活する光景はインテリア要素も強いので、安定したボトルはずっと眺めていたいほど美しいです。
ボトルアクアリウムの利点はたくさんあります。
低コストで作れる
必要なものはまず水が入る透明な容器。特に梅酒などを作る時などに使用するガラスの密封ビンはボトルアクアリウムにもちょうどよいサイズです。
あとは水草が根を張ったり濾過バクテリアの住み処となる砂利やソイルと呼ばれる粒状の土。あとは好みの水草を植えてからアカヒレを入れるだけで完成です。どれも手に入れやすい物なので手軽に始めることが出来ます。
水槽のように大がかりな設備は不要です。水草の浄化能力や濾過バクテリアによって水を安定させて自然本来の力を利用した飼育方法です。
省スペース
基本的にビンを置くスペースがあれば設置可能です。水草が育ちやすいように多少日の当たる所がよいですが自由度は高いです。
電気を使わない
濾過するためのフィルターや酸素を供給するためのエアーポンプ、また照明も日光がほどよく当たる場所に置けるなら必要ありません。完全にビンの中だけで自然のサイクルが成り立ってしまうのは神秘的です。
ただ近年の真夏の猛暑日はかなり過酷なので冷房のある部屋でやり過ごすか、小型のファンや扇風機で水面に風をあて気化熱で冷やす対策が必要になるかも知れません。なによりも1日の水温変動をできるだけ抑えることが大切です。
騒音の心配がない
犬猫の鳴き声はどうしても隣近所に気を使ってしまいますが、魚を飼うのであれば騒音とは無縁です。フィルターが稼働しているわけでもないので同居人も音が気になることはありません。
臭いの心配がない
あらゆる動物が臭いを発しますが水中を泳ぐ魚の臭いまではさすがに感じません。水が腐敗したら嫌な臭いがしてきますがそこは管理の問題です。完全に蓋を閉めていれば臭いがすることは無いでしょう。
移動できる
梅酒ビンであれば取っ手が付いているので、水槽と違い好きな場所へ移動させるのが簡単です。季節によって日差しの入り方や日照時間が変わるので微調整が利くのは大事です。
インテリア性がある
ビンの中で綺麗に管理された緑があれば、それだけでちょっと目を引くインテリアの出来上がりです。経験を積めば誰でも再現できると思うので綺麗なボトルアクアリウムを目標に挑戦してください。
維持費がかからない
電気を使わないので電気代がかからないのと日ごろの管理は魚が入れば少量の餌を与えるので餌代と水換え時のカルキ抜き程度でしょうか。水質が安定していればそれこそ足し水程度で維持できてしまいます。
他の動物に比べると圧倒的に維持費がかかりません。温帯魚のアカヒレであれば冬場のヒーターも必要ないのでとても経済的なペットです。
身近に自然観察ができる
人工的とはいえ小さな地球を再現しているので中では様々なドラマが起こります。アカヒレが縄張りを主張してヒレを大きく広げ威嚇したり、死んだ貝が貝殻だけなっていたり、エビが脱皮したりと日々変化する様子を間近に観察できます。
小さなお子さんがいるのであれば餌やりなど面倒を見させてやれば責任感や命の尊さが学べる良い学習教材になります。
おすすめの生き物
先ほども言いましたが自由だからといって生き物なら何でも入れて良いわけではありません。環境に適用するだけの強靱さが無いと初心者には難しいです。
まず最初に入れるべき水草や生体をいくつか選びました。
水草
オオカナダモ (アナカリス)、コカナダモ、ナヤス、マツモ、ウィローモス、南米ウィローモス、ミクロソリウム、ヘアーグラス、グロッソスティグマ、ピグミーチェーン・サジタリア、パールグラス、アヌビアス・ナナ、エキノドルス・テネルス、コブラグラス、スクリューバリスネリア、ハイグロフィラ、ルドウィジア、ミリオフィラム、オーストラリアン・ノチドメなど
生体
アカヒレ、メダカ、ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ、レッドチェリーシュリンプ、ビーシュリンプ、レッドラムズホーンなど
太字は特に入手しやすくて丈夫な種類です。水草はあえて多めに選びましたが、それだけバリエーションがあって挑戦しがいがあるという事を伝えるためです。生体の太字はほぼ鉄板で間違いありません。
原点回帰
ここまで説明しておきながら現在、我が家にはボトルアクアリウムがありません。アクアリウム歴は15年以上でペット飼育だとそれより前の小学生くらいから今まで何かしらの生き物を飼い続けてきました。
今は小型の水槽が何本かあり維持程度にメンテナンスしていますが、シンプルライフに入れ込んでいくうちにアクアリウムにも通じる所があり、大がかりな設備で熱帯魚を飼育することへの魅力が徐々に薄れてきているのが現状です。
特別飼育スキルが高いだけでもなく飼育年数がただ長いだけの私ではありますが、フィルターやヒーターなどをフル活用して飼育するスタイルから自然本来の循環の中で飼育するスタイルに魅力的に感じるようになりました。
小学生のころ知識も無い状態で適当に水を張った容器に水草を入れてメダカを飼っていた記憶がよみがえり、いろいろ経験したけれど結果的には元に戻ってくる原点回帰したような感じです。
ボトルアクアリウムは簡単に始められますが、簡単には長期維持できません。初心者は世話をし過ぎてかえって悪化させてしまいます。
この飼育に確実性がない所がまた魅力なのですが、生体を飼っている以上無謀な失敗や失敗を恐れる人はやらない方が賢明です。
我が家にある梅酒ビンです。セラーメイトという質の高い製品ですがずっとホコリを被っていました。ボトルアクアリウム飼育を始めるのは春が最適でしょう。
水温がちょうど良くて夏場までに環境に慣れさせる期間があります。秋でもよいですが冬は活性が落ちるので水が安定せず冬を迎えるのはちょっと不安です。
この一番大きいサイズで4リットルほどの容量があります。大きい方が水質や水温が安定しますがその分場所をとるので、まずは2リットルくらいがほどよいサイズでおすすめです。
小魚は1リットルに対して1匹という計算を守れば入れすぎると言うことは無いでしょう。水草が繁茂して安定していたり熟練したスキルがあればそれ以上入れることも可能ですが基本は守ったほうがよいです。
水草は初めからある程度入れてスタートしたほうが安定しやすいです。多すぎる水草は減らせばよいですが、少なすぎると最短で崩壊するので注意しましょう。
まったくアクアリウム経験の無い人は2リットルに1匹や水草だけ入れて感覚をつかむほうがよいです。とにかく崩壊させないことを最優先にして、ちょっとずつハードルを上げていけばよいです。
ペットを飼うというよりはシミュレーションゲームをしている感覚に近いので、ぜひ失敗を恐れずにトライ&エラーをくり返しながら立派なボトルアクアリストに成長してください。
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