ミニマリストは災害に弱いのか?物の多さよりも備蓄する意識の有無が生死を分ける
ミニマリストとは必要最小限の持ち物だけで暮らす人のこと指しますが、必要最低限というのはあくまで平時の生活に限ります。
いざ非常時となれば外部から物を調達しにくくなるので、少ないものだけで困難を乗り気ならければなりません。
それがミニマリストは災害に弱いと言われる理由ですが、果たしてそれは正しいのでしょうか?
個人的には物の量ではなく、備蓄する意識の有無が災害に対する強さに関わってくると思います。
ミニマリストでも防災用品や備蓄は別物として考え、必要なものにすぐアクセスできる環境が整っているので、十分に備えている人は災害にも強いはずです。
東日本大震災やパンデミックを経験しても日本で防災備蓄をしている人は約40%に留まっており、それだけ物が豊かな国という証拠ですが、今の生活水準が将来も続くことはありえません。
ミニマリストを除いた約60%の家庭はろくに備蓄をせず生活しているので、非常時にはすぐに食料不足に陥ります。
冷蔵庫には食材が詰まっていますし、買い置きされた食品もある程度はあるでしょうから、純粋なミニマリストよりは耐久力がありますが、それでも家族が多ければすぐに枯渇するでしょう。
都会のひとり暮らしだとほぼ外食で冷蔵庫には酒とジュースくらいしか入れてないような人も多いので、部屋がいくら物であふれていても非常時にはミニマリストと大差ない状況になります。
日本は海外からの輸入に依存しており、都会ではそれがより顕著なので物流が止まれば一瞬で食料や日用品が消え去ります。
日用品なんて保管しておいても食品のように腐るわけではないので備蓄しやすいですが、人々は近所でいつでも手に入るので、その利便性に甘えてしまうのです。
もし山奥や孤島のようなそうそう買い出しにも行けない場所に住んでいる人は、買うものを吟味して少し余分に買い置きするのが自然と身についているでしょう。
都会になればなるほどすぐ物が手に入ることのありがたみが薄れていきます。
ワンルームのような限られたスペースで備蓄する場合には、むしろ少しミニマリストに寄せて断捨離して空いた空間に備蓄をするのが良いかもしれません。
災害への耐久力を維持しながら表面上はすっきりした空間を演出できるので、日々の生活がよりシンプルになります。
地震が起きると家具が倒れて怪我をしたり、ストーブなどの暖房器具に可燃物が接触することにより火災が発生するので、物が少ない生活はそれらのリスクを下げる効果もあります。
最近の気候変動や地震活動の活発化、そして世界情勢を考えると非常時が稀な存在ではなく、すぐ身近に迫っている感覚があるので、ミニマリストになるにせよ防災用品も含めた物の厳選が必要でしょう。
田舎のオフグリッドで自給自足のような生活をしている人を除けば、ミニマリストは吹けば飛ぶような存在なので、防災意識を高めてワンランク上のミニマリストを目指しましょう。
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