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ブックマッチが生産終了 喫茶店やファミレスなど昭和の懐かさを感じるレトログッズがその役目を終える

ひと昔前の喫茶店やファミレスで当たり前のように置かれていたブックマッチですが、いつの間にか見かける機会が減っていました。

そんなブックマッチが2022年6月受注分を最後に国内で生産終了となってしまいました。

最後までブックマッチを作り続けていたのはマッチの製造販売における国内最大手の日東社で、1973年から49年間のロングセラーとなりました。

ロングセラーといっても一般人向けのブックマッチはほとんど販売されておらず、業者が大量に仕入れて店に置かれることが主です。

マッチ全体の生産量としても1973年 (昭和48年) が最盛期であり、それだけ喫煙者も多かったからでしょう。

タバコだけではなくガスコンロやストーブの着火にも必須で今のように自動着火装置付きではなかったのも消費を支えていました。

数年後には100円ライターが登場しより簡単にタバコの火を付けられるので、マッチは次第に数を減らしていきました。

マッチ自体はタバコ以外にも様々な使い道があるので、売上は激減するも完全には消えずに残っています。

最近の若者はマッチを擦った経験すらない人も多いのではないでしょうか。

マッチどころか火打ち石になるとお年寄りでもまともに扱える人はごく一部でそれが時代の流れというものです。

社会に便利なものが増えていくほど反対に使われなくなり消えていく道具もあるということです。

マッチやロウソクは防災グッズとして見直されており、生活必需品や広告用品とは別の新たな可能性が感じられます。

使い捨てライターは本体がプラスチックなので処分しずらくガス燃料が寒さにも弱いです。

故障の心配がなく物によっては水に濡れても着火できるマッチは防災グッズとして優れています。

ブックマッチは薄型で広告を印刷しやすくお店によく置かれていたのもうなずけますが、マッチとしては芯が柔らかいので普通のマッチ棒よりも安定感に欠ける部分があります。

喫煙者もかなり減ってしまったのでブックマッチをもらったところで使い道がありません。

トイレの消臭や部屋の空気がどんよりしている時にマッチをひと擦りすると効果がありますが、普段からマッチだけ持ち歩いている人は少ないと思います。

やはり使い捨てライターよりもマッチをする感覚だったりマッチ棒に着火した炎を眺める方が心が落ち着きますし、たまにマッチを擦ってそうした感覚を刺激したくなります。

オール電化になってしまうと火を扱うこと自体が貴重になり、ライターやガスコンロの火ですら姿を消してしまうかもしれません。

効率ばかり考えるとすぐにでも姿を消しそうなマッチですが、火打ち石ほどの不便さはなく雑木や古紙などが原料なので環境に優しい製品です。

神仏に対してもライターよりマッチで着火したいニーズがあるので、ブックマッチの歴史は終わってもマッチは今後も作り続けられるはずです。