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時代の変化によって失われる貴重なWebコンテンツ 有益なWebサイトやSNSでも管理しなければ消えていく

昔ながらのサイトが消えた日

今の時代インターネット上で誰しも気軽に情報発信できるようになりましたが、年月が経つほどにそれが蓄積されていきます。

それとは逆にこれまでWebサイトスペースやブログを提供していたサービスが終了すると、そこへ蓄積されていたWebコンテンツが一度に失われることになります。

きちんと管理されていれば移転して存続しますが、何年も前から更新が停止しているような場合には跡形もなく消えてしまいます。

2019年はYahoo!ジオシティーズYahoo!ブログが相次いで閉鎖されることになり、貴重なWebコンテンツが失われるのに拍車がかかるターニングポイントとなりました。

私が始めてWebサイトを立ち上げたのがジオシティーズだったので特に思い入れが強いです。

当時はまだ今のブログのように登録してすぐ公開するというより、テキストエディターでHTMLを手書きしたり、ホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトを使って一からデザインしていました。

わざわざ手間をかけてまでWebサイトを運営するような層はネットリテラシーが高く、趣味や知識に関しても深堀りして有益な情報を発信している人が多いです。

そのようなサイトがもろもろの事情で放置されても消されることなく、Yahoo!という莫大な資本に支えられて存在してきましたがそれがついに崩れ去りました。

ヤフーブログもアメーバブログやはてなブログに比べると地味な印象ですが、淡々と有益な情報を発信し続けるようなブログが多いのでそれが失われるのは残念です。

2010年~2015年くらいで更新が途絶えているブログが多く、もう少し早くサービス終了していれば引っ越しして逆に延命した可能性も考えられます。

Webコンテンツは永久ではない

個人的に貴重なWebコンテンツだと思うのはベテランが書いた植物の栽培記録だったりマイナーな動物の生態や飼育記録で、参考書には決して書かれていない実践的な情報が無料で公開されているという有益性がありました。

それらは日々現れては消えるジャンクなコンテンツとは一線を画する無形資産であると言えます。

人々が使用するデバイスがPCからスマホへ移行し、あまりボリュームのあるテキストを好まなくなったのも原因でしょう。

Twitterの短文やYouTubeの動画やInstagramの写真など、より受け身により短時間で消化できるものが人気となりました。

ブロガーはそれに反して検索エンジンの評価も気にするので、ある程度のテキストボリュームがなければアクセスが集まらないというジレンマがあります。

最近ではTwitterが6か月ログインしなければアカウントを削除するような事を突如言い出してネットをざわつかせました。

Twitterにそれほど有益性のある情報があるとは思えませんが、故人のアカウントだったりが消えてしまうのは思い入れの部分で影響があります。

結果的に追悼機能を導入することを前提として休眠アカウント削除は当面延期されました。

ネットの情報は永久的に残るような錯覚をしてしまいますが、あるサービスの寿命によって呆気なく消えてしまう可能性も念頭に置かなければなりません。

Internet Archiveやウェブ魚拓などによって失われたコンテンツが保存されることはありますが、検索エンジンにも引っかからず、そのサイトの存在を知る者がいなくなればそれは存在しないのと同じです。

『◯◯◯の飼い方』と検索してたまたまそのサイトへたどり着き情報を得られるのがネットの有益性であり、外部から遮断されてしまった情報には価値がありません。

変化の激しいネットの世界でサービス終了は仕方のない事ですが、個人的にどうしても残しておきたいならWeBoXのようなWebページを丸ごと保存・スクラップできるソフトを使ってローカル保存するという方法があります。

※httpsサイトでは動作に不具合があるらしい。その場合は回避方法を試したり別ソフトを使用する。

実際に私も閉鎖されたサイトをWeBoXで保存しておいて良かったという経験が何度もあるので、無料サービスで更新が停止しているようなサイトは念のため保存しておくと後で役に立ちます。

例え独自ドメインであっても運営を継続できなくなればあっさり閉鎖されてしまうので保存するに越したことはないです。

本・書籍は何千年もの歴史があり、物体として存在し続ける限りは半永久的に認知されますが、ネット上の情報はいつ何時消えてしまうかわかりません。

これは電子書籍にも言えることで特定のサービスに依存している状態なので、サービス終了と共にすべて失われるリスクを抱えています。

ジオシティーズの閉鎖でどれだけ大衆インターネット黎明期の記録が失われたか考えると非常に残念です。

本当に有益な情報なら反響があり他の記事も見つかるでしょうが、あくまで二次情報でしかないのでオリジナルには敵いません。

これからは蓄積された情報をいかに精査するかに重点が置かれ、個人ブログの運営は厳しい局面に立たされていますができる限り続けたいと思います。

その他

Posted by Coro