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家庭用LED電球を水槽に設置したら水草が絶不調になり大ピンチ!

2020年10月15日


Photo by Windell Oskay

半年前くらいに水槽 (30cmキューブ)に設置していた電球形蛍光灯が切れたので心機一転LEDライトに変えてみたのですがこれが大失敗でした。

これまで電球形蛍光灯で特に問題はありませんでしたが、長時間点けっぱなしにするとそこそこ発熱して冬は温まって良いのですが、夏には無駄に熱源が増えるので発熱の少ないLEDライトの方が好都合でした。

そこそこ明るめの家庭用LED電球を購入して蛍光灯と交換すると見た目としては十分な明るさで満足でしたが、水草の生育にとっては不十分だったようで日に日に水草が弱っていきました。

水草といっても少々暗くても枯れること無く育つウィローモスやミクロソリウムなどの陰性水草がほとんどなので、育つスピードが緩やかになっても枯れることは無いだろうと楽観視していました。

ところが濃い緑色だったウィローモスが茶色くなり、ミクロソリウムも葉が黄色くなって明らかに調子を崩しています。

夏は水温が上がり成長しなくなるのは普通ですが、春頃から水草に活力がなく髭ゴケがこれまで経験したことのないほど至る所に生えまくる始末です。

どうせならと同じタイミングで同じサイズの水槽2つの照明をLEDライトに変えて同じ結果なので、明らかに照明を変えたことによる弊害だと思います。

長年アクアリウムをしていると当然水槽の調子も日々変化しますが、水槽の調子が悪いとモチベーションが下がりメンテナンスが疎かになる悪循環に陥ります。

魚たちはすこぶる元気なのでそれが救いですが、せっかくLEDライトに変えたからとしぶしぶ使い続けた報いでしょう。

興味深いのが一掴みほどのウィローモスを水槽とは別のプラケースに入れてあるのですが、そちらは照明すらない状態なのに青々としている事です。

LEDライトにはウィローモスの成長を阻害する何かが含まれているのかというほど水槽のウィローモスの状態が悪すぎます。

蛍光灯の場合はどんなに弱光でも水草が光として認識している気がしますが、LEDライトは発熱も少なくどこか冷たい光で人間の目には明るいけれど水草は暗闇にいるような感じなのかなと想像してしまいます。

LEDは光の性質によって育つ育たないが蛍光灯よりもハッキリと出やすいのかなと思います。

ここまで書いておいて実は原因がLEDライトではなく日ごろの管理が悪いからだとすればお恥ずかしい限りですが、これまで経験したことのない崩壊具合なので疑ってしまいます。

家庭用LEDライトで水草が育つものは演色性 (Ra)80以上の高いものが良かったりだとか、色温度8000K (ケルビン)以上が適しているだとか条件がいろいろあるのでそれらをクリアしていれば育つ可能性はあります。

今回のように適当に安いの選んでしまうとまったく育たず無駄になる危険があるので注意しましょう(笑)

失敗したくなければやはり水草育成用に製造されたものやこれまで実績のあるLEDライトを選ぶのが確実です。

蛍光灯であればそれこそホームセンターなどで売っているのを適当に選んでもウィローモスやシダ類であれば余裕で育ちますが、同じ感覚でLEDライトに手を出した結果痛い目を見ました。

LEDといえばブルーライト (青色光)が人体に悪いとか、まだ歴史が浅く医学的根拠に乏しいが故に何となく使っていますが絶対に安全だとは断言できません。

今後より自然光に近く水草が育ちやすいLEDライトが増えていけば良いなと思います。

高演色Ra95で太陽光に近いLED電球

最近は安くて高演色なLEDが増えてきたので、わざわざ家庭用LEDライトを選ばなくても良くなりました。

アクアリウム

Posted by Coro