KOSS Porta Pro (ポタプロ) 40年以上生産され続けている超ロングセラーのオープン型ヘッドホン
Photo by KOSS
一時期AirPodsを中心にワイヤレスイヤホンが爆発的に普及し、その後再び有線イヤホンやヘッドホンが見直されるという流れを経て今に至ります。
どちらを付けていても違和感のない時代になったのは喜ばしいことですが、その分選択肢が増えて選ぶ人のセンスが問われます。
KOSS Porta Pro 通称ポタプロは1984年に発売されて以来、現在でも生産され続けている超ロングセラー製品です。
プロがスタジオやライブで使用するようなモニターヘッドホンは割とロングセラーが多いですが、携帯向けのチープなヘッドホンがここまで愛されているのは凄いと思います。
個人的には時代が乗れば乗るほどプロダクトとしての価値が上がると思っているので、半世紀経っても存在しているようなプロダクトを目指してほしいです。
今の時代であればもっと性能の良いヘッドホンはたくさんありますが、レトロなデザインはファッション性が高くさらに音も悪くないということで人気があるのもうなずけます。
現代では新たにこのようなデザインのヘッドホンは生まれてこないでしょうし、似たようなデザインであっても過去の模倣になってしまいます。
腕時計で言えば初代Gショック DW-5000Cのような安心感があり、Gショックが発売されたのも1983年とわずか1年違いなので、この時期に完成度の高い名機がいくつも生み出されていたことがわかります。
近年ではPorta Pro Wirelessというワイヤレス化したタイプも開発されましたが、その分価格も高くいつの間にか生産終了していました。
Photo by TASCOM
やはりPorta Proは有線だからこそバランスが取れているので、ワイヤレスに同じ金額払うなら別のヘッドホンを選ぶという人は多いでしょう。
私はあまりワイヤレスが好きではなく有線イヤホンはもちろん有線マウスや有線キーボードなどワイヤレス製品を極力避けています。
どれだけ良い製品でもリチウムイオンバッテリーの寿命が大抵2-3年なのは変わらないので話になりません。
スマホも製品寿命というよりは電池寿命で買い替えやバッテリー交換を強要されますが、スマホは性能アップが感じられるのでまだましです。
イヤホンやヘッドホンなど成熟しきった分野では電池寿命が飛躍的に向上しない限り厳しいでしょう。
どの業界にも言えますが数年でサポートを打ち切り修理も困難な製品を平気で販売するのはどうかと思います。
Porta Proはケーブルが断線してもハンダ付けでリケーブルしたり、MMCX端子を取り付けて着脱可能にする人がいるくらい使い続けたくなる魅力があります。
イヤホンに比べるとかさばるけれどコンパクトに折り畳めるヘッドホンとして長年愛され続けてきた実力があるので、外出先でもヘッドホンで気軽に音楽を楽しみたい人には最適です。
ただし構造上まわりの音が聞こえるので安全ですが、ヘッドホンからの音もダダ漏れするのでそこだけ理解して使う必要があります。
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