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大寒波や電気代の値上げで石油ストーブが再評価される時代になった

記録的な大寒波が日本列島を襲ったり、石炭や液化天然ガスの輸入価格高騰による電気代の値上がりなどで庶民の生活が脅かされていますが、そんな中で改めて石油ストーブの価値が再評価されています。

オール電化住宅はエネルギー源を電力に一本化し、安くて火を使わず安全で災害時の復旧も早いのがメリットですが、それはあくまで電気料金が一定の場合です。

電気代が上がればすべてに影響がでるので、極端な例では電気代の請求額が10万円を超えてパニックを起こしている家庭も見受けられます。

今後さらなる電気料金の値上げも想定されるので、これまでのように特に何も気にせず電気を使える時代は終わろうとしています。

原発を再稼働させれば電気代の値上げをある程度は緩和できそうですが、安全対策や技術者の減少によってそう容易いものではないのが現状です。

石油ストーブが実はエアコンや加湿器やウォーターサーバーと同じ役割を担っていたことがわかる印象的なツイートです。

灯油はそれ自体に水分が含まれているので燃やすだけで加湿されます。

石油ストーブの上部にヤカンや鍋を載せてお湯を沸かせば加湿器に負けないくらい保湿効果があります。

沸かしたお湯は石油ストーブの副産物なので、カルキの抜けたまろやかなお湯をいつでも飲むことができます。

さらには餅を焼いたり煮物をぐつぐつ煮たりと調理器具としても使えるのでかなり万能な道具だと思います。

欧米ではセントラルヒーティングが一般的で石油ストーブは普及していませんが、日本ではエアコンが普及した今でも根強く生き残っています。

雪国以外ではそれほど住宅の気密性が高くないことも石油ストーブと相性が良く、適度に換気しながら部屋が温まるので使い勝手がよいです。

燃料の灯油を買って運んでくる手間がかかりますが、先払いで燃料が目視できるので電気のような思わぬ出費で驚くようなことがありません。

エアコンは使うごとに外から電気の供給が必要ですが、石油ストーブならワンシーズン分を用意しておけば長期間経済が止まろうが燃料分は確実に暖を取れるという安心感があります。

灯油の値段も上がっていますが、それ以上に電気代の値上げが辛いので相対的に価値が上昇しています。

やはり石油ストーブは日本で発達しているだけあって日本の暮らしにマッチしやすく、エアコンとは違い遠赤外線で体の芯から温まる熱量があるので多少部屋の気密性が低くても余裕で暖まります。

電気のみならずガスが止まっても厳冬期を乗り切れそうな安心感と燃料の手に入れやすさで、21世紀でも暖房器具として圧倒的な存在感を放っています。