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完全メシは非常食として適しているのか?他のインスタント食品との違い

完全メシとは2022年5月30日に日清食品が発売したインスタント食品です。

カレーメシやラ王の進化形として見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などがコントロールされ、33種類の栄養素をバランスよく摂取できる商品に仕上げました。

完全メシという名前ですがコンプやベースフードのように完全食とは定義していません。

栄養素については下記のブログ記事で詳しく分析されています。

サプリメントが食事の代わりにならないのと同じく、完全メシだけを毎日食べ続けるのは健康リスクがあります。

カップラーメンを日常的に食べているような人はそれ以上に健康リスクが高いので、それであれば完全メシに切り替えた方がましではないかと思います。

完全メシは非常食として適しているかの問い対しては、カップラーメンが非常食にあまり適さないのと同じ理由でそこまで推奨されないでしょう。

まず賞味期限が6ヶ月とそれほど長くないので、1年以上保存できる食品を備蓄しておくほうが効率が良いです。

それから意外とかさばるので備蓄スペースに余裕がないと場所を取るわりにそれほど個数を置けません。

カロリーメイト羊羹など水が無くても食べることができ長期保存できるものを備蓄しておくと安心です。

完全メシは栄養バランスが整ったインスタント食品なので、ローリングストックで消費しながら一部備蓄分をキープしておくと、しっかりと食事としての満足感を得られる選択肢としてはありかなと思います。

カップヌードルには一時限定発売されていた保存期間3年の保存缶バージョンがあったので、むしろ完全メシの保存缶があればそれなりに需要があるのではないでしょうか。

完全メシは健康志向な流れには沿っていますが、インスタント食品にそこまで栄養バランスを求めているかについては微妙なところです。

そこそこの値段にそこそこの栄養価なので、これに手を出す状況というのは本当に自炊する気力を失った時くらいでしょう。

電子レンジがあれば冷凍食品のほうが満足度が高いかもしれませんし、お湯があれば美味しいカップラーメンはいくらでもあります。

非常食であっても栄養バランスは大切ですが、何より重要なのは衰弱した状態でも食べられるものであるか、そして精神が癒やされる味であるかです。

完全メシが完全食としてより栄養価を高めることができれば、より価値が高まると思うのでぜひとも実現してほしいです。

防災・備蓄

Posted by Coro