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和風テイストに合う小型の観葉植物12選 耐陰性があり暑さや寒さにも耐える丈夫な植物

2021年3月1日

和風テイストな雰囲気が好きだけど、身近なインテリアとして取り入れるのはなかなか難しいです。

一般的な観葉植物はおもに熱帯・亜熱帯地域に自生しているものが多く、和風テイストに合う種類はそれほど多くありません。

仕立てや植木鉢を工夫すればそれなりにマッチしますが、純和風となるとやはり昔から日本で親しまれている植物を選ぶ方が様になります。

かといって盆栽に使うような松だとかなり日当たりが良くないとまともに育たないので観葉植物としては向いていません。

室内に飾られることもありますが育てるのは基本的に屋外で、室内に置きっぱなしにするといずれ枯れてしまうでしょう。

ある程度の室内栽培が可能な耐陰性のある植物となると、山奥や林内に生えているようなものが適しています。

日本に自生しているくらいなので耐寒性があり、高山植物でもない限りは真夏の暑さにも耐えられる素質は持っているでしょう。

注目したのは盆栽の中でも草物盆栽に該当するもので、主役となる盆栽の添え物として小鉢で育てた低木や草が使われてきました。

裏を返せばそんな過酷な環境でも育つほど強靭で育てやすく観賞価値の高い種類が選ばれているので、そうした植物を選べば失敗が少ないと思います。

いくつか草物盆栽や山野草に該当する種類を紹介します。

ユキノシタ

日陰のじめっとした場所を探せばわりと生えている植物で、御所車や七変化といった改良品種や矮小種の姫ユキノシタが草物盆栽として人気があります。

特に珍しい種類ではありませんが葉の模様はかなり美しく侮れない存在です。

乾燥しないように注意して栽培すればまず枯れることはないでしょう。

ダイモンジソウ (大文字草)

ユキノシタと同じユキノシタ属の植物で花びらが感じの『大』に見えることから命名されました。

ユキノシタよりも人里離れた環境を好むのかあまり目にする機会はありませんが、園芸植物としてはユキノシタ以上に品種改良が盛んで多くの種類があります。

葉はユキノシタに比べると地味な印象です。

ヤブコウジ

常緑で秋から冬にかけて真っ赤な実をつけるためお正月の縁起物として重宝されています。

それほど大きくならないので他の植物と寄植えにしてもバランスが取りやすいです。

班入り品種は綺麗ですが実をつけることは無いようです。

ナンテン (南天)

常緑でヤブコウジと同じく赤い実を付けます。

名前が『難を転ずる』に通ずることから縁起の良い木とされています。

それほど日照時間を確保しなくても育つので、窓辺に置いて育てることができるかもしれません。

ジャノヒゲ (リュウノヒゲ)

庭のグラウンドカバーに用いられることの多い植物ですが、鉢植えにしても丈夫で育てやすいです。

玉竜や黒竜 (オオバジャノヒゲ) などの改良品もあり、寄植えにすると全体のボリューム感がアップします。

宝石のような青い実が付けば地味な印象から一気に華やかになります。

ヤシャゼンマイ

ゼンマイの近縁種ですがより渓流の水辺に適応しており、増水して水没しても流されないように小型で細い葉を付けています。

あまり市場に出回らないのが残念ですが、この繊細な姿により観賞価値が高く、鉢の中で侘び寂びを表現するには最適です。

夏緑性なので寒くなると葉を落としますが、春になるとゼンマイ特有のうずまき状の新芽が伸びてきます。

ヒメセキショウ

川辺に生えているセキショウは比較的大きいですが、小さな鉢に持ち込むなら矮小種のヒメセキショウが適しています。

繁殖力旺盛で葉や根から良い香りがするので、昔から茶室に飾られることも多かったようです。

ぱっと見その辺に生えている雑草と変わりませんが、じっくりと時間をかけて育てるほど味が出てきます。

トクサ

竹のように節を持ちながら真っ直ぐと上へ成長する面白い植物です。

日本以外でも広範囲に自生していますが、なぜかその佇まいには和が感じられます。

地植えにすると地下茎でどんどん横へ広がっていくので、鉢植えにして鑑賞するほうが情緒があります。

カエデ (モミジ)

立派に育てば主役の盆栽にもなる雑木ですが、小さく育てればちょっとしたスペースでも四季を感じさせてくれます。

日に当てすぎると葉が傷んでしまうため、半日陰くらいが一番綺麗な紅葉が見られるでしょう。

室内だとさすがに紅葉までは難しそうですが、置き場所を工夫すればそれなりに育てることは可能でしょう。

ツワブキ

常緑で冬になると黄色い花をさかせる菊の仲間です。

地植えだと大きめの葉を付けますが、小さな鉢で育てるとそれに合わせたサイズになり環境への適応力が高いです。

耐陰性が高く変種も多いのでコレクションする楽しみもあります。

トキワシノブ

在来種のシノブは夏緑性で冬には葉を落としてしまいますが、台湾原産のトキワシノブは常緑なので扱いやすく人気があります。

シダ植物なので非常に耐陰性が高く日が当たらない場所でも育ちます。

見るからに和風テイストと相性がよく、毛で覆われた根がフサフサしてそれが這うように伸びるので長く育てるほど愛着が湧きます。

ラセンイ

イグサの園芸品種でくるくると螺旋を描くように伸びる奇妙な植物ですが、なぜか和風テイストにも合うのでインテリアとして取り入れると面白そうです。

湿地に生えている植物なのでとにかく水切れに弱く、水に浸っているくらいの方が調子が良いです。

単体でもかなりのインパクトがありますが、苔玉にしたり睡蓮鉢に沈めたりといろいろ活躍の場があります。

観葉植物

Posted by Coro