湯たんぽの寿命は意外と短い!素材問わず3年から5年が目安でナルゲンボトルなら代用できるか?
Photo by naosuke ii
湯たんぽの寿命
湯たんぽは電気や燃料を使わずお湯を熱源として優しく体を温める簡便な暖房器具の一種ですが、実は湯たんぽの寿命というのはそれほど長くはありません。
おおよそ3年から5年で継ぎ目からお湯が漏れてくるようで、使用中に熱湯が漏れると火傷にも繋がりたいへん危険です。
昔ながらのブリキやトタン製の湯たんぽは丈夫そうで10年以上使えそうなイメージですが、やはり繰り返し使っていると継ぎ目からお湯が漏れ出したり、内部が錆びて穴が空くこともあるようです。
プラスチックやゴムだろうが使い続けるとどこかしら割れたり裂けて寿命を迎えます。
お湯を入れてから冷める過程で内部の気圧が下がり容器にはかなりの負担がかかります。
空気の膨張と収縮による容器への負荷をなるべく減らすため、湯たんぽには目一杯のお湯を入れることが推奨されています。
負荷がかかる際にどうしても継ぎ目の部分が弱いので、隙間ができそこから少しずつ漏れてしまうのでしょう。
湯たんぽはシンプルな構造なので半永久的に使える道具だと思って期待して買うと肩透かしを食らいます。
理論的には継ぎ目をなくせば確実に耐久性が上がるはずですが、その改善がされないのは製造コストが上がるからなのか、定期的に買い替えてもらうためなのかはわかりません。
湯たんぽを代表するメーカーであるマルカはステンレス製の湯たんぽを生産していましたが、いつの間にかラインナップから消えていました。
やはりあまりに丈夫すぎる製品というのは採算が合わず市場から消えいく運命なのでしょうか。
クラウドファンディングから生まれた100年湯たんぽという製品は1万円以上する高級品ですが、ステンレス製で耐久性が高そうです。
湯たんぽの代替品
市販の湯たんぽの代用となる壊れにくい製品はないかと調べた結果、登山客やキャンパーが湯たんぽ代わりに使っているナルゲンボトルに行き着きました。
プラスチック製ですが本体に継ぎ目がなく、蓋もスクリューキャップなので中身が漏れにくい構造です。
耐熱温度も本体100℃に蓋120℃と熱湯を注いでも問題なく、十分に湯たんぽとしての役目を果たしてくれます。
容量が1リットルほどと少ないので冷めるのは早そうですが、耐久性の面では湯たんぽ以上のポテンシャルを秘めています。
もちろん湯たんぽとして開発された道具ではないので、自己責任のもと使用してください。
空気層を残すと普通に圧縮された空気と共にお湯が吹き出す可能性があるので、必ず目一杯までお湯を入れましょう。
3年以内に壊れた場合はもしかするとお湯の量が足りていないことで寿命を縮めているかもしれません。
ペットボトルのように熱に弱い素材ではないので変形することはないと思いますが、もとは水筒でしかないので過度な期待はしないでください。
同様にステンレスボトルなどもいけそうですが、ナルゲンボトルほど蓋の信頼性がないので何とも言えません。
湯たんぽは湯たんぽでしかないのに対してナルゲンボトルは様々な使い方ができるので、容量さえ気にしなければ非常に優秀です。
普通の湯たんぽも5年持てば十分長持ちな部類だとは思いますが、個人的にはなるべく10年以上使える道具をそろえていきたいので、湯たんぽの評価は下がってしまいました。
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