ぼくは猟師になった 千松信也 (著) 俳優の東出昌大さんが猟師になり山奥の山小屋で狩猟生活するきっかけとなった一冊
俳優の東出昌大さんといえば2020年に女優の唐田えりかさんとの不倫騒動によって事務所をクビになり、表舞台から姿を消していました。
実際にはフリーランスとして俳優を続けており、映画やドラマにはコンスタントに出続けています。
不倫に関しては家族間やスポンサーとの問題なので、世間一般やマスコミからの過剰なバッシングには違和感があります。
東出昌大さんは俳優業とは別に有害鳥獣駆除の免許を取得し、猟友会にも加入して立派な猟師として働く一面もあります。
サバイバル登山家として有名な服部文祥さんが師匠ということで、かなり狩猟の腕前を見込まれているようです。
東出昌大さんは山梨県の山奥にある山小屋を拠点としており、電気は通っていますがガスと水道がない場所で自給自足に近い生活をしています。
森から拾ってきた枝や薪で暖を取ったり調理をして、水は近所から引いてきた湧き水を利用しています。
自分で捕ってきたジビエを解体して肉や内蔵を食べることで、肉屋やスーパーで売られている家畜の肉とは比べ物にならないほど命をいただくことの尊さを実感できます。
都会のきらびやかな生活とは真逆の自然と寄り添った生活は一見不憫に感じますが、常に人目を気にして生活していた東出昌大さんにとっては安息の地になりました。
元妻の杏さんも大変な苦労があったと思いますが、今はフランスへ移住して悠々自適な生活を送っており、これはこれでお互い人生として良いところへ落ち着いた印象です。
人目がなくなった分だけ今度は自分自身や自然と対峙する時間が増え、理想の猟師になるための経験と知識を吸収している時期だと思います。
東出昌大さんは読書家でもあり、『ぼくは猟師になった』千松信也 (著) という本に出会ったことで猟師になることを決意したそうです。
著者もまた若者猟師で等身大の姿を記録したものなので、本を読み進めるうちに同じ世界を見てみたいという衝動に駆られたのでしょう。
若くして成功からの転落を経験し、それでも残りの人生はまだまだ長いので、何とかして生きていかなければなりません。
離婚して家族とは離れてしまいましたが、一度きりの人生なので自分に正直に生きようという覚悟が最近の彼からは伝わってきます。
山里で出会う人々は俳優の東出昌大ではなく、ひとりの人間として色眼鏡で見ずに接してくれるのが心地良いのかもしれません。
もし現在の場所で行き詰まっている人は、一度置かれた環境から離れてみると冷静になれたり打開策が見つかるかもしれないので、気分転換はとても大切です。
何度失敗しようが死なない限りは明日がやってくるので、できる限り悔いのない人生を送りたいものです。
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