CASIO (カシオ) 社長のパワハラ騒動 時計や電卓の安定した売上げに慢心して古い体質を引きずってはならない
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FRIDAYがCASIO (カシオ計算機株式会社) の代表取締役である樫尾和宏氏のパワハラ騒動を報じて、内部告発として被害者が録音した音声まで公開されています。
樫尾社長はすでに社内で処理されたとパワハラを否定していますが、現場はかなり混乱しているようです。
カシオ計算機創業者の樫尾忠雄氏は現社長の叔父に当たり、典型的な同族経営の企業です。
同族経営が必ずしも悪いわけではありませんが、外部から新しい血が入らずどうしても古い体質を引きずっている場合が多いです。
CASIOについては当サイトでも初期にチプカシブームに乗じて関連記事が多くのアクセスを獲得したので、思い入れの強い企業です。
また製品の品質も非常に高く現在でも時計や電卓が安定した売上げを上げており、日本を代表するメーカーだと思います。
コロナ禍においても人気のG-SHOCKは好調で、楽器も巣ごもり需要で売上げを伸ばしています。
パワハラ音声については声を荒げるような場面はなく被害者の声もカットされているので、正直インパクトには欠けましたが会議中に2時間以上もネチネチと責め続ければパワハラと言われてもやむなしでしょう。
CASIOは過去にも派遣労働者の女性から上司のパワハラや不当な雇い止めを巡って提訴されており、そうした体質が今も残っているように感じます。
古い体質については大企業から中小零細まで残っていますが、特に大企業ほど新陳代謝が起こりにくく風通しの悪い組織が生まれやすいです。
先代が頑張って積み上げてきた信頼が不祥事によって揺らぐのは残念でなりません。
かつて創業者が思い描いてきた経営理念や行動規範のようなものが時代の変化と共に意識が薄れてしまったのかもしれません。
優秀な技術者が愛想を尽かして会社を去れば製品の品質も下がりますし、製品の魅力が失われれば売上げ下がる悪循環に陥ります。
社長が自ら模範を示せないのであれば同族経営の限界を迎えている可能性があります。
株主はもちろん現状に納得していないでしょうし、株主総会で社長が矢面に立たされるのは間違いないでしょう。
私は株主ではありませんがCASIO製品にはかなりお世話になっているので、いち早く古い体質から脱却して新たな時代に対応できる企業として生まれ変わってほしいです。
パワハラやセクハラがこれだけ社会問題化すると、相当コンプライアンスに気を配らなければ企業として生き残れません。
大企業であればあるほど足元すくわれた時の代償が大きいので、世の経営陣の方々はお気をつけください。
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