Burt’s Bees (バーツビーズ) 創立者が広大な土地で過ごす極上のシンプルライフ
Photo by Inc.com
目次
創立者バート・シャビッツの人物像
Burt’s Bees (バーツビーズ)といえばリップバームやハンドクリームなどナチュラル志向な人にはお馴染みのブランドですが、創立者のバート・シャビッツさんは誰よりもナチュラルな毎日を送っているようです。
この印象的なヒゲ面おじさんのインパクトと自然派コスメのギャップがまたいいですね。
子供時代にアメリカのメイン州で過ごした幸せな記憶が大人になっても忘れられず、軍人や報道カメラマンを経てついには憧れのメイン州へ移り住みます。
そこでもうひとりの創立者で恋人関係でもあるロクサンヌ・キンビーさんと出会い養蜂家として会社を立ち上げました。
ニューヨーク近郊で生まれたシャビッツさんは田舎暮らしがとても新鮮に写り、物は少ないけど豊かであることは子供心にも感じていたのでしょう。
かといって何も収入源がないと暮らしてはいけません。しかし食べていくために必要なモノはちゃんと初めから用意されていました。
自分が生活する敷地内に偶然ミツバチが住み着いており、まさに天からの恵み物でこのチャンスを無駄にしてはならないと奮起したのがきっかけで養蜂家としての道を歩み始めました。
最初はハチミツではなく副産物のミツロウでキャンドルを作り売ってみたところ予想以上の売り上げをあげました。
その後も評判はうなぎ登りでキャンドルだけではなく石鹸や香水そしてバーツビーズの代名詞となるリップバームが生まれます。
有名なブランドにまで育て上げましたが、大きくなりすぎたビジネスによってロクサンヌ・キンビーさんとの関係も崩れ、ついには従業員に手を出し会社から離れることになりました。
土地さえあれば多くは望まない
会社を立ち上げたことで生活に困らないほど大金を手にしました。そしてメイン州に移り住んできた時に買った土地 (約15ヘクタール)も残っている。
金銭感覚が麻痺しそうなほど稼ぎましたが、彼が選んだのは質素で自然に囲まれたシンプルライフでした。
広大な土地に一人暮らしで必要なモノはすべてそろっていると言います。ほとんどアナログな生活なので、たまに聴くラジオや冷蔵庫で冷やした飲み物が最高の贅沢になります。
彼はベジタリアンなので自給自足でそれなりにまかなうことも可能でしょう。金を払って買った野菜よりも自分で丹精込めて育てた野菜の方がきっとおいしいはずです。
そもそもお金に対する執着心がなくお金は人を狂わし争いを呼ぶけれど、土地は恵みだけを与えてくれて、そこに絶大な価値を見出しているのだと思います。
これまで多くの人に迷惑をかけてきたという自覚があるからこそ、これからは誰にも迷惑をかけず自由気ままに生きようと決意したのでしょう。
ドキュメンタリー映画『Burt’s Buzz』
2013年に公開されたシャビッツさんの生き様を追ったドキュメンタリー映画のトレーラーですが、残念ながら日本語訳はありません。
日本でも公開すればそれなりに需要がありそうな気もしますが、どこか日本の映画配給会社が取り扱ってくれないかと期待してはいます。
残念ながら日本撤退
実は私が今使っているのがビーズワックス リップバームです。100%ナチュラルでミントとミツロウの甘い香りがします。
保湿力が抜群であまり塗りなおさなくても長持ちします。乾燥して唇がパックリ割れる体質なので冬場は頼りにしてます。
そんなお気に入りのバーツビーズですが2014年に日本から撤退しました。
2009年に正規代理店が取り扱いを開始して以降、全国に3000店舗も展開したのにわずか5年ほどで撤退したのは残念でなりません。
黄色のリップが目印!バーツビーズの日本第1号店六本木ヒルズに誕生
これからは輸入品を手に入れるしかありません。ネット販売では普通に買えるので欲しければ利用しましょう。
不本意に会社を退いてもなお商品に顔と名前が使われる事を本人はどう思っているのか知りませんが、おそらく気にも留めず第2の人生を歩んでいるのではないでしょうか。
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