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PAX オールウェザーブランケット2 全天候型の名作シートがグレードアップして復活!しかし欠点もあり

オールウェザーブランケットは米軍をはじめ世界中の軍隊で使⽤され、防衛省・地方公共団体・学校・企業等で採用実績がある名作シートですが、いつの間にか廃盤になり市場から姿を消しました。

NASAのアポロ計画用に開発された超断熱技術を一般向けに転用した製品で、軽量でありながら高い保温力を発揮します。

極寒期の登山のような厳しい環境にも耐えうる高い品質で防災用品としても人気があります。

PAX (株式会社パックスコーポレーション) から販売されているオールウェザーブランケット2はオールウェザーブランケットをよりグレードアップした製品で、初代の性能を引き継ぎつつ改良が加えられています。

初代が4層構造だったのに対して2代目は5層構造になり保温性と耐久性が向上しています。

季節や天候を問わずあらゆる環境で使えてハトメが付いているのでロープと併せればタープのような使い方もできます。

オールウェザーブランケット2の欠点としては5層構造になったことにより重量が325グラムから535グラムになったことです。

軽量化を追求するとエマージェンシーブランケットのような極薄素材で作られたシートの方が優れており、わざわざこのシートを選択する理由がありません。

薄いとそれだけ耐久性が落ちるので使い捨てのようなシートも多いなか、オールウェザーブランケットは何度も繰り返し使えるタフさを持っています。

良い意味で汎用性が高く悪い意味で器用貧乏な面があり、それほど重量を気にしなくて良い場面には最適なシートと言えます。

535gでも一般的なブランケットに比べると軽量ですが、持ち歩くことを考えると初代よりも使いにくくなりました。

軽量化のため半分にカットして持ち歩くような人がいる以上、重量を気にするよりは耐久性を高めて長く使える製品へ切り替えた方が賢明だという判断が下されたのでしょう。

簡素なパッケージから繰り返し使うことを想定した開閉スライダー付きビニールバッグに変更され、別途ケースを買い足さなくても収納しやすい工夫がされています。

引張強度についても縦600N (300%アップ) 横240N (125%アップ) とタープとして使用する機会の多い人にはかなり嬉しい改良です。

ブランケット・荷台カバー・荷物置き・グランドシート・タープ・エマージェンシーシート・レジャーシート・インナーマット・シグナルミラーなど多目的な用途に対応できるので、いろいろ買いそろえるのが面倒な人は取りあえずオールウェザーブランケット2があれば何とかなります。

個人的には所有しておらず定期的にポチりたくなりますが、最後のひと押しが足りず購入に至っていないそんな製品です。

もしオールウェザーブランケット2の性能をフルに発揮できるような人であれば、かなり優秀な道具であることは間違いありません。