2017年の個人的に気に入ったアルバム10選
Photo by Music Industry How To
大衆が認知する音楽というものは年々薄れているような気がしますが、より多様性のあるジャンルの中から人それぞれが選択するような時代になったのかもしれません。
それとは別にSpotifyのような音楽ストリーミングサービスを利用すれば、無数の音楽と触れ合う機会ができるのでアルバムを買って聴くという行為が時代錯誤なのかもしれません。
しかしアルバムを通しで聴くことはランダムに垂れ流される音源にはない、一連のまとまりやグルーヴ感を味わえるのでまた違う良さがあります。
※各サムネイル画像をクリックすると動画に切り替わります。
目次
個人的に気に入ったアルバム (アルファベット順)
赤い公園 / 熱唱サマー
8月31日をもって赤い公園を脱退したボーカル佐藤千明の集大成となるアルバムは、夏にぴったりの爽快な作品でギター津野米咲の非凡でジャンルレスな作詞・作曲能力が垣間見えます。『journey』は脱退表明前にリリースしたシングル曲ですがそれを匂わす雰囲気です。
Alfa Mist / Antiphon
イースト・ロンドン出身の音楽プロデューサー。普段それほどジャズは聞きませんが、ヒップホップ畑から出てきたような風貌にも関わらず繊細なピアノを奏で、ジャズという枠に捕らわれないモダンな音作りが幅広い層に支持されています。
Bing & Ruth / No Home of the Mind
NYブルックリンでミニマル音楽を追求するアンサンブルは、レコーディングがわずか2日間だけと最小限に抑えながらもセッションによる臨場感を出し音作りへの妥協はありません。
Bonobo / MIGRATION
取りあえずBonoboならハズレは無いだろうという安定感がありますが、今作はより情熱的で美しい楽曲が目立ちます。中でも『Ontario』という楽曲がかなり好みです。
Cloud Nothings / Life Without Sound
アメリカ・オハイオ州クリーヴランド出身のインディー・ロックバンド。個人的にはバンドとして覚醒した2ndアルバム『Attack on Memory』がベストですが、今作もさらにパワーアップしたバンドの姿を見せています。
Kelly Lee Owens - Kelly Lee Owens
ロンドンを拠点に活動しデビューアルバムにしてすでに完成してしまった感のある彼女ですが、コクトー・ツインズやビョークの名前があがるほど注目され、自身も影響を受けていると語っています。
ねごと / ETERNALBEAT
BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之プロデュースによりエレクトロ色が強くなった4thアルバム。ドラムが変態的に上手いのでエレクトロ路線でも魅力が引き出せるか要注目です。
Priests / Nothing Feels Natural
ワシントンDCで活動する男女4人組パンクバンドの記念すべきデビューアルバム。2012年結成ながらアルバムは未発表で2年の歳月をかけてじっくり作り込んだ今作は各所で爪痕を残しました。
坂本龍一 / async
御年65歳の教授こと坂本龍一が東日本大震災や自身が癌に侵された経験を経て、商業的な成功ではなく本当にやりたい音楽を追求したアルバムです。今作をキャリア最高傑作にあげる人もおり、年老いてもなお才能であふれています。
Slowdive / Slowdive
シューゲイザー界の雄Slowdiveが22年ぶりとなる新作アルバムにしてセルフタイトルなのが非常にドラマチックです。My Bloody ValentineやRideなど同世代のアーティストが続々と復活するなかで、しっかりと地に足を付けたかつての名声に恥じないクオリティだと思います。
番外編
今年は良さげなコラボ作品が目立ったのでいくつか選んでみました。結論から先に言ってしまえば満島ひかり最高と言わざるをえないでしょう。美人でスタイル良くて演技が上手で歌って踊れるハイスペックさは反則です。
スチャダラパー×EGO-WRAPPIN×のん
MONDO GROSSO×満島ひかり
DAOKO×岡村靖幸
EGO-WRAPPIN×満島ひかり
Chara×岸田繁 (くるり)×満島ひかり
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