空き缶のプルタブで自作した釣り針でも魚を釣ることができる
釣りはもともと食料調達のために水中の魚介類を捕獲する手段として行われていましたが、時代を経て釣りその物を趣味で楽しむという発想が生まれました。
現代においても海外のエマージェンシーキットにはよく釣り針と釣り糸と錘が入れられており、サバイバル時の食料調達に優れた道具であるとは確かです。
鳥や獣はまず捕まえるのが難しくせいぜいカエルやヘビ、そして釣りならワンチャンある魚が最も現実的な獲物でしょうから。
釣り人でもない限りは日常であまり釣り針を目にする機会は少ないですが、市販の釣り針でなく身の回りの物を加工して釣り針を自作することができます。
ほどよい大きさで魚が食いついても変形しにくい素材でなおかつ入手が簡単なものに該当するのが空き缶のプルタブです。
アルミ缶でもスチール缶でもプルタブ部分はアルミで作られているので空き缶の種類は問いません。
プルタブを空き缶から外してペンチやニッパーでフック状に加工して先を削って尖らすと釣り針らしい姿になります。
見た目はそれらしくても実際に釣れなければ意味がありませんが、針先に餌のパンを付けて池に投げ入れたところ速攻で小魚が食いつきます。
スチールだと固すぎて加工が大変だしすぐに錆びそうですが、アルミだと家庭用ペンチでも切りやすく水にも強いので理想的な素材です。
釣りというとまず釣具一式をしっかりとそろえないと始められないイメージですが、釣り針と釣り糸と錘という最低限の道具さえあれば十分に釣りを楽しめます。
むしろ市販の道具に頼らず釣り針からすべて自作するというのは、よほど釣り好きの上級者でない限りは追求しない領域なのでシンプルなようで奥深いのです。
こだわりの面ではフライフィッシングの毛鉤やルアーフィッシングのハンドメイドルアーと比べても決して見劣りしません。
釣具の値段と釣りをする楽しさは必ずしも比例しないことだけは間違いないです。
竿から何からすべて自作して用意することが究極の釣り人への第一歩な気がしますが、釣具ごとに専門で作り続けている匠の技に酔いしれるのも悪くありません。
プルタブ釣り針の発端はどちらかというとサバイバル要素が強く、かといっていざ空き缶だけ拾ってもペンチやニッパーがないと加工に苦労すると思うのであまり現実的な手段ではありません。
普段からレザーマンなんかを持ち歩いてれば別ですが、日本でそこまで食料調達に困ることはまず無いでしょうし(笑)
自作した釣り針で魚が釣れると嬉しいでしょうし、サバイバル風味な野遊びの一環としては十分に面白いアイデアだと思います。
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