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Tokimaru Tanaka (田中常丸) エクストリームミニマリストの生き方

2024年10月11日


Photo by Tokimaru Tanaka|note

エクストリームミニマリストとは何か?

2015年頃から爆発的に広まった"ミニマリスト“という概念ですが、最近ではあまり目にする機会も減ってきました。

そんな時に偶然発見したTokimaru Tanaka (田中常丸) 氏のYouTubeチャンネルが何だか気になりよく見ています。

彼はエクストリームミニマリストを自称しており、一般的なミニマリストとは一味違った価値観を持っています。

多くのミニマリストは家庭を築いていたり、持ち家や自家用車を所有していてモヤモヤしますが、彼はそれすら無縁の生活を送っており極めてストイックです。

いまさらミニマリストへの興味が湧くようなことはないと思っていましたが、このチャンネルには不思議な魅力があります。

キャラなのか天然なのかわかりませんが、心地よい声と独特の語り口でラジオ感覚で聴くのに丁度よいです。

節約や貧困によって似たようなスタイルのミニマリストもいますが、Tokimaru氏は割と高価な持ち物を所有しているので異なるでしょう。

そもそもエクストリームなんてエクストリームスポーツくらいでしか耳にしない単語ですが、その意味は極端や過激なので過激派ミニマリストということになります。

何をもってエクストリームなのかと考えた時に、彼が登山やトレッキングに精通していることが関係していると思いました。

エクストリームスポーツも速さ・高さ・危険さ・華麗さなどを競い合うので、それを実践するための強靭さや精神力が必要です。

勝手な偏見ながら従来のミニマリストは野外活動とは無縁なイメージで、反対にウルトラライトな装備を好むULハイカーであっても自宅には多くの物があるはずです。

エクストリームミニマリストとは言わばULハイカーがアウトドアから帰ってきてそのままの荷物で生活しているような感覚でしょう。

日常生活も旅の延長だと思えば必要最低限の持ち物だけで違和感なく暮らしていけます。

一般的にミニマリストは災害に弱いとされていますが、エクストリームミニマリストは危機意識が高く、アウトドア用品を防災グッズとして使い回せるので思った以上にタフです。

防災についてはご本人が動画にされているので参考にしてみてください。

ミニマリストと防災

ミニマリストの終わりと始まり

ミニマリストのトレンドとしては2015年がピークかと思っていましたが、2020年1月に最高潮に達してその後急降下しています。

例の疫病によって社会活動が滞り、本能的に物を手放すよりも蓄える方向へシフトしたのかもしれません。

必要最低限のものだけで暮らし、なおかつ外出も気軽にできないとなると精神的に不安定になりそうなので、部屋のインテリアを充実させたり趣味のひとつでも増やすかという考えになりやすいです。

中途半端なミニマリストが消え去り、振り切ったミニマリストだけが残ったという印象で、かつてのような盛り上がりはありませんが種火は消えていないと思います。

実はミニマリストが定着しただけで、新たに派生したのがULハイカーとのハイブリッドのようなスタイルなのかもしれません。

アーバンサバイバルという概念が昔からあるくらいなので、玄関を一歩出たらアウトドアであると定義してもよいのです。

Tokimaru氏の持ち物は消耗品を除くと100個以下で、さらに日々アップデートすることで半分近くまで減っています。


Photo by Tokimaru Tanaka|note

旅行だろうと引っ越しだろうとすべてバックパックひとつに収まるのでとにかく身軽です。

国内入手困難で高価なHYPERLITE MOUNTAIN GEARのバックパックを普段使いしている人でなおかつミニマリストな人はTokimaru氏しか知りません。

それでも他のあらゆる出費を抑えているので相対的に見れば負担が少なく良い道具をそろえやすい環境ではあります。

生活に必要な持ち物を厳選してバックパックひとつで活動することに関してはハイカー最強説が有力ではないでしょうか。

誰しもがエクストリームミニマリストほど尖らなくても、己の所有物に対する理解度や無駄なものは持たないという意識が高まればもっと身軽に生きられそうです。

ミニマリスト

Posted by Coro