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キャンプ場が明るすぎる?夜は最小限の灯りのみで暗い方が良い

光と闇

あなたがキャンプに求めることは何でしょうか?

バーベキューのような野外での食事・星空を見る・森林浴・焚き火やキャンプファイヤーなどいろいろな楽しみ方があります。

昔のキャンプ場から大きく変わったのがキャンプ場が明るくなったこと。

以前は夜になると周囲が真っ暗になり、手持ちの照明もそれほど明るくないので暗闇のなかで過ごすことが当たり前でした。

国内でガソリンランタンやガスランタンが普及したことでファミリーキャンプする人が増え、夜でも不自由なく料理や活動がしやすくなりました。

明るすぎるキャンプ場

近年はLEDランタンで昼のようにテント周辺をビカビカに照らしながらキャンプする人もいますが、あまりに明るすぎるキャンプはまるで日常生活をそのまま持ち込んでいるようで少し興醒めしてしまいます。

その反動としてソロキャンプという概念が生まれ、小さな焚き火を中心に明るさを抑えたキャンプスタイルが人気になりました。

キャンプ場の治安を上げるために街灯が立てられて一晩中明るい場所がありますが、安全性が高まる反面貴重な暗闇が失われてしまいます。

ド田舎でもない限り街中に住んでいれば真夜中でも照明を持たずに歩くことができるので、現代人はその感覚に慣れてしまいキャンプにも明るさを求めがちです。

しかし暗闇の中に身を置くことで感性が研ぎ澄まされ非日常感を味わえるので、キャンプに明るさを持ち込むのは醍醐味が削がれてしまう気がしてなりません。

日常生活の延長になってしまうのであれば無理して有料キャンプ場へ行かなくても別の楽しみ方があります。

五感を研ぎ澄ませる

星空や焚き火となると日没後の時間帯がメインなので、意識的に暗闇を作り出すことでより没入感が上がるでしょう。

ほのかに手元が見えるくらいの光量が余計な視覚情報がカットされて良い雰囲気に包まれるので、昔のキャンプ場の方が情緒があったのだろうと思います。

同様に街も明るくなればなるほど情緒が薄れていき、四六時中明かりのなかで暮らす我々も生物としての直感や五感の鋭さが失われているのかもしれません。

山暮らしをすると五感が研ぎ澄まされるのか生き物の気配や天気が読めるようになる人がいるようですが、夜に視覚が制限されることで嗅覚や聴覚がそれを補完するように敏感になるという相互作用が起きるのではと考えます。

人間が普段使わないだけで本来眠っている感覚を呼び覚ますことで、自然の中でもある程度生きていけるようになれるなら最高です。

自然の場所に身を置かなくても暗闇の中で過ごすことは可能なので、暗闇こそが最も手軽に五感を研ぎ澄ませる方法ではないかと思います。

自然豊かなキャンプであれば雨風の音・鳥や虫の鳴き声・川のせせらぎ・薪の爆ぜる音・焚き火のにおい・人や動物の気配など様々な情報が入ってきます。

かといって人工的なものではないのでストレスなく自分のなかで処理できます。

何もしない贅沢

最近では『カエルの鳴き声がうるさい』という苦情が話題となりましたが、これも突き詰めると人間と自然との距離感が離れてしまったことが原因ではないでしょうか。

人間同士だとさらに騒音トラブルが多発しているので、五感が全般的に狂ってしまっている恐れがあります。

脳がいちいち気にならないようフィルターをかけると意識しなければ音に反応しません。

暗闇に包まれた場所では自然と活動が制限されてゆっくりと夜の時間を過ごせます。

これが自宅の部屋のように明るくし過ぎるとあれこれ動き回ってしまうので、その分リラックスする時間が減ってしまいます。

キャンプなんて焚き火の前でボーッとしたり星空を眺めるだけで十分なのに、どうしてもやりたいことを詰め込みがちです。

キャンプへ行っても毎回疲れてしまい心の底からリラックスできていないと感じる人は、照明を絞って暗闇を作ると今までとは違った景色が見えてくるかもしれません。

アウトドア

Posted by Coro