乾電池式オールドコンデジはバッテリー劣化問題がなく手軽に平成レトロな写真が撮れるカメラ
目次
オールドコンデジの流行
スマホの性能が飛躍的に向上してスマホのカメラで写真や動画を撮影する人の割合が圧倒的に増えましたが、Z世代を中心としたY2K (2000年前後のテイスト) の流行に乗って当時のコンパクトデジタルカメラが脚光を浴びるようになりました。
オーディオに置き換えるならフィルムカメラがレコードだとするとオールドコンデジはカセットテープのような位置づけでしょうか。
解像度の低さだったりノイズでさえも不思議と温かみを感じノスタルジーに浸る気持ちよさがあります。
若者にとっては昭和レトロよりも平成レトロの方がより身近であり、アナログとデジタルの間で生まれたエモいカメラにも価値を感じています。
昔は撮影したフィルムをいちいち現像していましたが、今は家族や友達と共有したりSNSにアップするのがメインなので、プロの写真家でも無い限りはそれほど画素数を必要としません。
インスタグラム145万8000画素、フルHD207万3600画素、4Kでも829万4400画素、A3プリントしたとしても773万1766画素あれば十分なので、実は古いカメラでも実用レベルに達しているのです。
1000万画素前後のカメラがあれば実用には特に支障がないということになります。
写真の一部をトリミングして使うような場合には余裕を持った画素数で撮影する必要がありますが、画素数が多いほどノイズも増えるので無闇に画素数のみを追い求めるのは間違いです。
一時はスマホがコンデジを完全に駆逐するかと思いきや、まだまだコンデジの方が性能が高いので徐々に盛り返しています。
皮肉にもスマホの大型化によってコンデジの小ささが際立っています。
CCDセンサーの味わい
スマホでもそれなりに高画質な写真が撮れる時代にわざわざ古いカメラで撮影するのは、鮮明すぎない程よい画質でどこか懐かしい雰囲気の写真を撮れるからです。
その味わいの元となっているのがセンサーの違いで当時はまだ高価で画質の良いCCDセンサーが主流だったので、安価なCMOSセンサーに取って代わられる前の質感が出せます。
もちろんCMOSセンサー自体の性能も上がっているので画質は問題ないですが、CCDセンサーにしか出せない発色の良さだったり自然な色味があり今でもCCDセンサーにこだわる人がいます。
バッテリー劣化問題
2022年頃から徐々に盛り上がり始めCANONのIXYがこの流行の火付け役になったようですが、個人的には乾電池式オールドコンデジに興味があります。
その理由としては発売してから15年以上経過している機種が多く、充電池は例え未使用でも経年劣化している場合が多いです。
劣化した充電池を交換しようにもすでに生産終了しているので互換品が手に入らなければ使えません。
専用充電地と専用充電器が必須だとより不具合に見舞われやすいです。
カメラは精密機械なので分解してバッテリー交換するのは素人にはハードルが高く無理にいじくると壊してしまいます。
電池交換に成功しても本体の調子が悪くなれば最悪電池ごと破棄しなければなりません。
換えの部品がないと修理不可能なのでフィルムカメラより繊細なのを承知したうえで手に入れてください。
エネループは神
それに比べて乾電池式は一般的な乾電池で動くので、バッテリーの劣化を気にしなくて済みます。
世界共通の規格なので現地で買い足せば実質無限に撮影できます。
乾電池の代わりにエネループのようなニッケル水素電池で動作するなら電池持ちが飛躍的に伸び、ランニングコストもタダみたいなものなので一気に使いやすいカメラになります。
エネループは長時間放置しても放電が少ないので過放電になることが少なくリチウムイオン電池ほどバッテリー残量に気を使わなくて済みます。
乾電池は汎用バッテリーなので今後も安定して生産され性能も日々向上していくことが期待できます。
貴重な乾電池式
乾電池式のコンパクトデジタルカメラはそれほど種類が多いとは言えず、現行品にいたってはKODAK PIXPRO FZ45くらいしか存在しません。
充電式のFZ55というモデルの方が人気があるようですが、乾電池式の価値がまだ過小評価されている気がします。
中古品に抵抗のある人は実質この機種一択なので悩む必要がありません。
ただ当然ながらCMOSセンサーなのでわざわざ買う価値があるのかは人それぞれです。
乾電池式というだけでかなり貴重なので他のカメラにはない大きなメリットです。
性能に関してもコンデジ隆盛期のモデルと比較するのはあまりにも野暮でしょう。
今の時代に乾電池式コンパクトデジタルカメラを発売してくれただけでも感謝しましょう。
充電池で問題ない人は多くの機種から選び放題ですが、バッテリーの状態をしっかりとチェックしてから購入してください。
私は乾電池というかエネループ大好き人間なので、乾電池式オールドコンデジにも魅力を感じます。
私が唯一持っている一眼レフカメラがPENTAX K100Dというモデルで単3電池4本で動作します。
これしか持ってないので乾電池式が当たり前かと思っていましたが、今となってはわりと珍しいようです。
バッテリーの劣化を気にしなくてよく、ほとんど放置して使わない時期もある私にとっては結果的に好都合なモデルでした。
PENTAXやNikonやFUJIFILMなど多くの一眼レフカメラに乾電池式を採用していたようなメーカーは技術を持っているのでコンデジの品質も高いです。
流行の影響でオールドコンデジ全般が値上がりしており、状態の良いものは年々減っていくので欲しいカメラを見つけたら即買いしましょう。
乾電池式・CCDセンサー・SDカード・操作ボタンの大きさあたりを抑えておくと理想的なカメラと出会えます。
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