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オーム電機 AudioComm 豊作ラジオ RAD-H395N 名機 SONY ICR-S71亡き後に貴重な農作業ラジオ

RAD-H395N

野外で黙々と作業するお供として作業の手を止めずに耳だけで楽しめるのがラジオの魅力です。

農作業ラジオに求める機能は野外で使用するので雨風に耐える防塵性と防水性、そして電池を頻繁に交換しなくても長時間流しっぱなしにできる連続使用時間が優先されます。

かつてSONY ICR-S71というラジオの名機があり、少々土や水で汚れても問題なく使えて単1乾電池2本で約170時間使えるラジオがありました。

1986年から2014年まで28年間製造されたロングセラー商品でしたが、惜しまれつつも生産終了で今ではプレミア価格になっています。

結局ICR-S71の後継機は作られず農作業ラジオと検索して出てくるのはオーム電機 AudioComm 豊作ラジオくらいしかありません。

豊作ラジオというネーミングセンスが良く価格も手頃なのでつい手元に置きたくなります。

ICR-S71はAM専用でしたが豊作ラジオはFM/ワイドFMにも対応しているので、農作業だけでなくお風呂や日常使いにも適しています。

豊作ラジオには4種類の型番があり、初代の豊作ラジオ (RAD-H039N) は黒を基調としたデザインで連続使用時間が単1乾電池4本で500時間というICR-S71を上回る電池持ちの良さです。

豊作ラジオ PLUS (RAD-H390N) ではデザインがポップになり、IP66によって防塵防水性能アップしています。

しかし重量が増えて電池持ちもAM約290時間/FM約216時間と悪くなっています。

豊作ラジオ DX (RAD-F439N) は初代に似た形状でAM約420時間/FM約400時間と申し分ない性能です。

現行品のRAD-H395NはPLUSの色違いのような見た目ですが、デジタル選局 (DSP) になり中身はまったく違います。

DSPラジオの方が低コストで製造でき音質もクリアなので広く普及してきていますが、電池持ちがAM約190時間/FM約180時間とPLUSよりさらに悪いです。

それでも十分な電池持ちですが、ICR-S71が一番古い製品にも関わらず半分の電池で同程度の長さ聴けるのでより凄さが際立ちます。

今の時代FM受信できる方が何かと便利なので単純に比較はできませんが、農作業ラジオの完成形であったことは間違いありません。

おそらくもう作られないであろうアナログチューニングの農作業ラジオが欲しいなら中古品を探しましょう。

PLUSについては表向きDSPをうたっていないだけで中身はDSPな可能性が高いです。理由は選局のシビアさと電池持ちが旧式ほど良くないため。

もしDSPラジオで問題なければ現行品を買うのが一番安く済みます。

ICR-S71の中古品をオークションやフリマで探すのもありですが、いまさらプレ値を払ってまで手に入れるべきラジオかというと正直微妙です。

ポケットラジオでも良さそうですが作業によってはイヤホンが邪魔になるかもしれません。

意外なところでSONY ICF-B100ICF-B50も狙い目ですが、さすがに年代物なので自己責任の世界です。

デジタル化によって必然的に繊細なラジオが増えてしまい、野外でも気兼ねなく使えるタフなラジオが減っている昨今、農作業ラジオ選びも一筋縄では行かないのが現状です。