ビクトリノックスでEDCに最適なモデルは何？常に持ち歩きたくほど魅力的な1本を見つけよう
ビクトリノックスは長い歴史のあるマルチツールで様々なモデルが販売されていますが、あまりに種類が多すぎてどれを買おうか迷ってしまいます。
マルチツールは多機能をコンパクトにまとめた道具なので、できるだけ肌見放さず持ち歩くことでその真価を発揮します。
機能が多ければ多いほど良いかと言えばそうでもなく、重量が増えてかさばるのでかえって邪魔になります。
本来何でも1本で済まそうとするには無理があり、TPOによって数本を使い分けるのが正しいです。
多種多様に見えるモデルもその多くが現れては消える新陳代謝を繰り返しており、これからもそのサイクルは続いていくでしょう。
日常のなかで8割に該当する場面と残りの2割の特殊な場面とを比べた時に、当然前者の道具から揃える方が合理的です。
中には8割を山林で過ごすような人もいるでしょうが、大半の人は都市のなかで活動しています。
そのため都市部で使い勝手のよい機能を多く含んだモデルに人気が集まります。
EDC (毎日持ち歩くもの) に最適なモデルについては海外フォーラムでも議論されており、今回はその中でもよく名前の上がるモデルをいくつか紹介します。
目次
EDCに最適なモデル
コンパクト
日本ではあまり人気がありませんが、無駄な機能がなく最もバランスの取れたモデルとして挙げられることが多いです。
メガネドライバーやピンなどのオプションが最初から付属しているのもお得です。
もしEDC用に迷ったらこのモデルを買っておけば大抵の作業はこなせるでしょう。
| ラージブレード(大刃)・コルク栓抜き・カン切り・せん抜き・マイナスドライバー(大)6mm・ワイヤーストリッパー・キーリング・ピンセット(毛抜き)・ツースピック・はさみ・マルチフック・爪やすり・ボールペン(ブルー)・ピン・眼鏡ドライバー 1.5mm | |
| サイズ | 高さ: 16 mm 長さ: 91 mm 幅: 26 mm 重量: 64 g スケール素材: ABS樹脂／セリドール樹脂 機能数: 15 |
パイオニアX ALOX
ナイフとハサミが付いて丈夫なアルミスケールがあればいいじゃないかという潔さ。
ベースとなったソルジャーに便利なハサミを付けた極めてシンプルなモデルなので無駄がなく美しいデザインです。
ごてごてしたデザインではなく無骨な1本が欲しいなら、スパルタンやソルジャーのようなベースモデルから近いものを選びましょう。
| ラージブレード(大刃)・リーマー(穴あけ)・カン切り・マイナスドラバー(小)・せん抜き・マイナスドラバー(大)・ワイヤーストリッパー・はさみ・キーリング | |
| サイズ | 高さ: 15 mm 長さ: 93 mm 幅: 24 mm 重量: 94 g スケール素材: アルミニウム 機能数: 9 |
ハントマン
キャンパーにハサミとマルチフックが追加されたモデルで名前からもアウトドア向けなモデルですが、実用的な機能が多いことからEDCとしても優秀なようです。
これだけ機能を詰め込みながら100グラムを切る重さなので、持ち歩くのもそれほど邪魔になりません。
キャンパーでも十分な気がしますが普段遣いを考えるとハサミの有無が重要ということでしょうか。
| ラージブレード・スモールブレード・カン切り・マイナスドライバー3mm・せん抜き・マイナスドライバー6mm・ワイヤーストリッパー・リーマー(穴あけ)・千枚通し・コルクせん抜き・はさみ・のこぎり・マルチフック・つまようじ・ピンセット・キーリング | |
| サイズ | 高さ: 21 mm 長さ: 91 mm 幅: 26 mm 重量: 97 g スケール素材: ABS樹脂／セリドール樹脂 機能数: 15 |
クライマー (旧トラベラー)
スパルタンにハサミとマルチフックが追加されたモデル。ハントマンからノコギリを省いたモデルとも言えます。
都市部じゃノコギリなんて持て余すだろうと思う人はクライマーが最適解かもしれません。
ノコギリが無いだけで15グラムほど軽量化できるので必要ないなら省くに越したことはないです。
| ラージブレード・スモールブレード・カン切り・マイナスドライバー3mm・せん抜き・マイナスドライバー6mm・ワイヤーストリッパー・リーマー(穴あけ)・千枚通し・コルクせん抜き・はさみ・マルチフック・つまようじ・ピンセット・キーリング | |
| サイズ | 高さ: 18 mm 長さ: 91 mm 幅: 26 mm 重量: 82 g スケール素材: ABS樹脂／セリドール樹脂 機能数: 14 |
エクスプローラー
見た感じクライマーにルーペとプラスドライバーが追加されたモデルのようです。
この辺になってくると多少ごわつきそうですが、日常で役立ちそうな機能が追加されているので評価されています。
それぞれ独立して持ち歩くとそれなりにかさばるので、マルチツールに統一されていると便利なのは間違い有りません。
| ラージブレード・スモールブレード・カン切り・マイナスドライバー3mm・せん抜き・マイナスドライバー6mm・ワイヤーストリッパー・リーマー(穴あけ)・千枚通し・コルクせん抜き・はさみ・マルチフック・つまようじ・ピンセット・キーリング・ルーペ・プラスドライバー | |
| サイズ | 高さ: 22 mm 長さ: 91 mm 幅: 26 mm 重量: 101 g スケール素材: ABS樹脂／セリドール樹脂 機能数: 16 |
スイスチャンプ
これぞマルチツールの極みと言わんばかりの欲張りセットですが、見た目ほど扱いにくくはないようで、万能ツールを携帯したい人はこれを選んでいます。
外国人の体格だったり社会のマルチツールへの許容度を考えると決して不自然ではないです。
おそらくほとんど使用しない機能もありそうですが、マルチツールはそこに浪漫があるので些細なことです。
| ラージブレード（大刃）・スモールブレード(小刃）・コルクせん抜き・カン切り・マイナスドライバー（小）3mm・せん抜き・マイナスドライバー（大）・ワイヤーストリッパー・リーマー（穴あけ）・パンチ・キーリング・ピンセット(毛抜き）・ツースピック・はさみ・マルチフック・のこぎり・うろこ落とし・はり外し・スケール（cm）・スケール（inch）・つめやすり・つめそうじ・金属やすり・金属のこぎり・精密ドライバー・のみ・プライヤー・ワイヤーカッター・端子つぶし・ピン・ルーペ・メガネドライバー・プラスドライバー・ボールペン（青） | |
| サイズ | 高さ: 33 mm 長さ: 91 mm 幅: 26 mm 重量: 185 g スケール素材: ABS樹脂／セリドール樹脂 機能数: 33 |
ティンカースモール
ノーマル・スモール・スーパー・デラックスなどやたら派生モデルの多いティンカーシリーズ。
スパルタンのコルク栓抜きをプラスドライバーに変更したモデルで、コルク栓抜きをまったく使わない人にとって有り難いモデルです。
ティンカースモールはティンカーの機能を維持しながら一回り小ぶりにしたモデルで84ミリというサイズ感がEDCには丁度よいです。
| ラージブレード・スモールブレード・プラスドライバー・リーマー（穴あけ）・千枚通し・カン切り・マイナスドライバー 3mm・せん抜き・マイナスドライバー 6mm・ワイヤーストリッパー・キーリング・つまようじ・ピンセット | |
| サイズ | 高さ: 14 mm 長さ: 84 mm 幅: 25 mm 重量: 54 g スケール素材: ABS樹脂／セリドール樹脂 機能数: 12 |
ランブラー
スモール・マルチツールの傑作でクラシック SDにプラスドライバーやせん抜きなどが一体化したパーツが追加されています。
個人的に一番好きなモデルであり、小型で携帯性に優れているので常に持ち歩きたくなります。
価格もビクトリノックスにしてはお手頃なので、規制の厳しい日本においては特に最初の1本としてもおすすめです。
| スモールブレード(小刃)・爪やすり・マイナスドライバー(小)3mm・はさみ・キーリング・ピンセット(毛抜き)・ツースピック・せん抜き・ワイヤーストリッパー・プラスドライバー(小) | |
| サイズ | 高さ: 10 mm 長さ: 58 mm 幅: 20 mm 重量: 30 g スケール素材: ABS樹脂／セリドール樹脂 機能数: 10 |
まとめ
EDCの人気モデルの傾向としてほとんどにハサミが付いています。
唯一ティンカースモールにはハサミが付いていませんがノコギリも付いていません。
大雑把に分けると次のように分類することができます。
都市型：ハサミ
バランス型：ハサミ+ノコギリ
アウトドア型：ノコギリ
原型：どちらもなし
日本でわりと人気があるキャンパーやファーマーが入らなかった理由もこの傾向が当てはまります。
クライマーのように明らかにアウトドア向けと思うようなモデルも、ノコギリがないことで意外とスマートなモデルであることがわかります。
ナイフは場所を問わずあらゆる場面で役立つので、やはり最強ツールと言えるでしょう。
プラスドライバーも日用ツールとしての雰囲気を高める要素だと思います。
バランス型は両取りなのでどうしてもかさばりやすくなりますが、汎用性は高いので機能と重量を天秤にかけて最適なモデルを選びましょう。