昭和レトロなデザインの缶詰 おすすめ6選
日本は缶詰の種類の豊富さ、品質の高さ、そして缶詰文化の浸透度において世界一と言われています。
缶詰は保存食として最高レベルですが、パッケージの美しさにも注目してほしいです。
かつて芸術家のアンディ・ウォーホルがキャンベルのスープ缶を題材としたアート作品を公開して話題となりましたが、缶詰がもともとポップアートに耐え得るビジュアルを兼ね備えていた証です。
国内外問わず様々な缶詰が販売されており、特に海外のアルファベット主体のデザインはおしゃれなものが多いですが、それとは別に国内にも優れたデザインを持った缶詰があります。
大半の缶詰は取るに足らないデザインですが、一部の缶詰には昭和レトロな雰囲気が残っています。
国内メーカーの缶詰で気になるデザインを紹介します。
目次
おすすめ国内メーカーの缶詰
田原缶詰 ちょうした さんま蒲焼
三原色の背景の中央に盛り付け例が配置された力強いデザイン。
缶詰の中でも屈指の美しさでインテリアとして棚に飾っておきたいレベルです。
いわし蒲焼は紺色の部分が淡い緑色で印象が変わります。
デザインだけでなく中身も脂が乗っていて美味しくいただけます。
最近はあまり店頭で見かけなくなったのが残念です。
マルハニチロ あけぼのさけ
紅白のボーダーに生き生きとした鮭のイラストでこれぞ日本の缶詰という感じ。
創業140年以上の伝統ある缶詰メーカーであけぼのさけも110年超のロングセラー缶詰です。
洗練されたデザインはいつの時代にも安心して手に取りやすく、他の鮭缶とは一線を画す品質です。
いつまでも変わらないデザインであってほしい缶詰のひとつです。
マルヤ水産 紅ずわいがに
高級缶詰といえばカニ缶が思い浮かびますが、ゴールドに真っ赤な紅ずわいがにのデザインが目を引くマルヤ水産を選びました。
新鮮な紅ずわいがにの脚肉を缶詰にすることで美味しさをキープしながら好きな時に食べられる贅沢さがあります。
シンプルな見た目だけれど食べてみれば違いがわかるだろうという潔さを感じます。
ホテイフーズ やきとり
スーパーや100円ショップでも売っているごく普通の缶詰ですが、側面に味のあるイラストが使われていてどこか懐かしい気持ちになります。
国産鶏肉を炭火で焼き上げた焼き鳥はご飯のおかずや酒の肴にぴったりで、いろいろな味の種類があるのでその日の気分で選べます。
やはりこのイラストがあるかないかで印象がガラッと変わるので、缶詰のデザインは奥が深いのです。
家庭で焼き鳥を手作りするのは手間がかかるので、こうした缶詰があるとおかずの幅が広がるので助かります。
サンヨー堂 フルーツ缶詰
フルーツ缶詰は保存が利いて汁までおいしいので果物をあまり食べない人にはもってこいの缶詰です。
サンヨー堂のフルーツ缶詰には昔ながらのデザインをした商品が残っており、みずみずしい果物のイラストが素晴らしいです。
今時珍しくプルタブがない旧来の缶詰なので缶切りがないと開けるのに苦労します。
江崎グリコ ビスコ保存缶
最近は防災意識の高まりでお菓子の缶詰が増えており、ビスコの缶詰も販売されています。
賞味期限が5年もあるので普通に非常食としても優秀ですし、クリームサンドなので疲れている時や水分のない場所でも食べやすいお菓子です。
ビスコ坊やは5代目となり、昔よりも可愛らしくなっていますが、かろうじて写実的な要素が残っています。
これがもう少し現代的にアレンジされると味わいが薄れて何の面白みもないので、このテイストはいつまでも維持してほしいです。
番外編
川商フーズ ノザキ コンビーフ
ノザキのコンビーフは枕缶という特殊な形状で有名でしたが2020年に製造設備の老朽化によってアルミ缶パッケージへ変更することを余儀なくされました。
デザインは優れていますがアルミ缶パッケージだと缶詰という括りからは外れるので仕方なく除外しました。
味のある牛のイラストが可愛らしくコンビーフの味もたしかなので枕缶が失われたのは非常に残念です。
枕缶は開封する時に牛のイラスト部分が切れてしまうので、もし未開封の枕缶を持っている人は大切に保管しておいてください。
【大切なお知らせ】
この春、台形の枕缶に入ったコンビーフの販売を終了いたします。
枕缶での販売開始から70年、製缶等製造ラインが限界に来ており、
このような決断となりました。長年のご愛顧、
誠にありがとうございました。あと少しの間
枕缶をどうぞよろしくお願いします。【1/3】 pic.twitter.com/dMHtvfK5zB
— ノザキ(ノザキのコンビーフ)【公式】 (@nozaki1948) January 15, 2020
まとめ
缶詰は賞味期限を過ぎても容器が劣化しない限りは半永久的に保存が利くので、食品でありながらコレクション性の高いものです。
何年も前に作られた食べ物が中に詰まっているというワクワク感と、未開封のまま保存容器としての役割を続ける缶の健気さにグッときます。
モダンでおしゃれなデザインの缶詰は探せばありますが、伝統や奥深さがないので数少ない名品缶詰には頑張ってもらいたいです。
ノザキのコンビーフのように急に市場から消え去るかもしれないので、お気に入りの缶詰は大切にストックしておきましょう。
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