日本を蝕むグルメ思考 テレビ番組・SNS・日常会話など食べ物の話題ばかり異常なまでの執着心
日本は戦後すぐに飛躍的な経済成長を遂げ生活が豊かになりましたが、バブルが崩壊してからほとんど経済成長していません。
日本人は世界的に見れば異常なまでの食に対する執着心があり、テレビをつけても朝から晩までグルメ番組が放送されています。
制作費の少ない昨今のテレビ局は外食チェーンで芸能人が食レポする姿を撮影し、低予算で視聴者の関心を引く番組作りを徹底しています。
番組の合間にはアルコール飲料のCMが流れ、視聴者の購買欲を常に刺激してきます。
いまやテレビ番組の内容はほとんどが商品の宣伝になってしまいました。
テレビ番組なんて最近の若者はあまり見ていないという意見もありますが、SNSでもグルメに関するコンテンツは人気があります。
GHQが日本占領下において大衆の関心を政治に向けさせないようにする愚民政策として3S政策 (スクリーン・スポーツ・セックス) が行われたとされていますが、現代の日本では新たにソルト (塩) やスイーツの"S"を付け加えても良いほどグルメ思考に蝕まれています。
飽食はある意味で平和の象徴でもありますが、その多くが輸入に支えれれており、かつて国民のほとんどが農民だったのが今ではサラリーマンとして働く人が大半です。
サラリーマンの語源も塩からきているのがまた何とも言えません。
生物の生命維持に欠かせない塩も摂りすぎると毒になります。
完全に食から離れろとは言いませんが、あまりにリソースを割きすぎている印象です。
幾度となく戦争や飢饉を繰り返し味わってきた日本人が、その反動で食を大切にする気持ちはわかりますが、それ以外のものに対して盲目的になっているように感じます。
皆が食に執着している方が政府は国民をコントロールしやすく、裏で重要な法案を通しても騒がれない方が都合が良いです。
フランスでは年金改革反対デモが激化したりと国民の意識がしっかりと政治に向けられていますが、日本ではいくら年金制度を改悪しようが大人しいものです。
貧乏でも外食チェーンでそれなりのメニューを頼めたり、コンビニのスイーツは他国では食べられないほど美味です。
単純な話として三大欲求である食欲が満たされているうちは精神的にも安定しており、暴動が起こりにくい環境だと言えるでしょう。
いざ満足な食事が取れなくなるまで追い込まれた時に、国民がどのような精神状態になるのかは興味があります。
外食チェーンで増えている刑事事件も結局は民度の低い人でも利用できるほど安価でありふれた存在になっているのが原因で、食へのありがたみが薄れている証拠です。
外食チェーンの店員も低賃金で働き高品質なサービスを求められるので、心身が疲弊しやすく負のスパイラルの発生源となっています。
食べ物は人間を形作るうえで欠かせないもので、食の乱れは人間の乱れにもつながるので、飽食の時代だからこそ食べ物一つ一つに気を配って欲しいです。
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