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湧き水マップ 生命維持に欠かせない飲水や生活用水が湧き出る水汲み場を知っておくことで災害時や野外活動の助けになる

日本は雨が多く国土の約75%を占める山で濾過された湧き水の出る場所が各地に存在します。

普段は浄水場から供給される水やミネラルウォーターを買って飲んでいますが、災害時にそれらの供給が途絶えると自分で水を確保しなければなりません。

数日くらい断水しても水を一滴も飲めない状況になるのは考えにくいですが、長期化すればするほど飲水だけでなく生活用水も必要になります。

自分の住んでいる地域のどこに水源があるか知る知らないで災害後の生活に大きな差が生まれます。

由緒ある名水スポットであればある程度見つかると思いますが、地域の住民がひっそりと管理する水汲み場や小さな湧き水などはあまり知られていません。

今はインターネットのおかげで湧き水好きな有志の方たちが実際に各地を巡って作成している湧き水マップを無料で見ることができます。

綺麗な湧水が手に入る場所は当然周りの環境も良いので、ドライブ・サイクリングの水分補給やキャンプ・ピクニックの飲み水に利用することができます。

しっかりと管理されている水汲み場は有料なところもありますが、ほとんどの湧き水は無料でたまに寄付箱が置かれていることもあります。

貴重な水資源なので寄付箱があったらなるべく少額でも入れておくと地域に貢献できるかなと思います。

湧き水マップではおもに関東地域の湧き水スポットが掲載されており、それ以外の地域の情報は少ないですが、『〇〇県 湧き水マップ』などで検索すれば身近な湧水スポットが見つかるかもしれません。

試しに自分の住む地域を調べてみましたが、自分で探したら絶対に見つからないマイナーな場所があったので非常に参考になりました。

見た目が綺麗でも飲める水と飲めない水があるので、慎重に判断する必要がありますがスポットごとに詳細な情報まで載っているので助かります。

大腸菌やカンピロバクター (ピロリ菌) といった細菌が含まれていたり、細菌ではエキノコックスのような寄生虫も拡大傾向にあるので、湧き水を飲む時は自己責任のもとお願いします。

煮沸したり携帯浄水器を通した水であればいくらか安心して飲むことができ腹を下す可能性も低いでしょう。

日本は自然災害が多いですがその分自然からの恵みも多く、現代でも自然に近い状態の水が各地で湧き出ているので、こうした湧き水が昔から人々の生活を支えてきたのだと思います。

湧き水マップだけでなく観光や散歩がてらに湧き水がありそうな場所へ足を運び、自分だけの湧き水マップを作ってみるのも面白そうです。

災害時でなくとも野外活動で飲水を現地調達できるかできないかで持ち物も変わってくるので、重たくかさばる水の持参を減らせばそれだけ身軽に動けます。

水道インフラが長期に渡って機能不全に陥り、湧き水や井戸水頼みになることは非現実的ですが、知っておいて損はない情報なのは確かです。