YiREGO DRUMi 電気を使わず脱水機能まで備えた足踏み式洗濯機
洗濯という行為はひと昔前なら大仕事でしたが、今は各家庭に全自動洗濯機が普及して、洗濯にかける時間を大幅に短縮できるようになりました。
しかし現在でも電気を使わない洗濯機がごく一部残っており、図らずもエコロジーとの相性が良く注目されています。
非電化の洗濯機は大まかに分けて手回し式と足踏み式がありますが、今回取り上げるYiREGO Drumiは足踏み式を採用しています。
かつて日本にはかもめホーム洗濯器という手動式圧力洗濯機がありましたが、それは手回し式で金属製のタフな作りでした。
手回し式は腕が疲れそうな印象でしたが、お湯と洗剤と洗濯物を入れて10~20秒ほど回すことで内部の気圧が上がり汚れが綺麗に落ちるという仕組みらしいです。
洗濯時間を比べると昔の洗濯機の方が短時間で汚れ落ちも良かったのではないでしょうか。
最新の洗濯機だから洗浄力が高いかと言えば、必ずしもそうとは限らないという事です。
欠点は脱水機能がまったくないので洗濯物に水分が多く含まれた状態で干すことになります。
Drumiは足踏み式で遠心力を利用して汚れを落とすので、洗い2分・すすぎ2分・脱水1分の合計5分とこれまた短時間です。
また洗濯に必要な水量が普通の洗濯機の5分の1ほどなので節水効果も抜群です。
電源や水回りの成約がなくどこにでも持ち運べるので、アウトドアや一人暮らしなど洗濯機の常識に囚われない使い方ができます。
ペダルや洗濯槽が金属製のしっかりとした作りで、安物のプラスチック製よりは耐久性がありそうです。
ただしその分だけ値段も高く小型の全自動洗濯機が買えてしまうくらいなのでロマンの域を脱しません。
もしこれが1~2万程度で売っていたら欲しい人もたくさんいるはずですが、そこまでコストダウンできないのが辛いところです。
手回し式圧力洗濯機であれば1万円以下の製品もあるので、非電化に興味があれば調べてみてください。
手間としては手洗いと全自動の中間あたりの労力で洗濯できるので、それなりに需要はあると思います。
洗濯という大仕事から開放された現代人はそれによって生まれた余暇をどう過ごすのかと思えば、ジム通いやジョギングに精を出す人もいたりして、結局行き着くところは運動だったりします。
そう考えるとペダルを踏む程度の労力はさほど気にならないのではないでしょうか。
運動不足に悩む現代人は何か根本的なところから見直す必要があります。
Drumiもたしかに魅力的ですが、造形的にはかもめホーム洗濯器の方が気になります。
金属の球体がレトロでありながらモダンな印象もあって構造もよく考えられています。
日本よりも海外で売れたのは節水に優れていたことが関係してそうです。
あと日本の技術進歩の速さと白物家電メーカーが強すぎて付け入る隙きがなかったのかもしれません。
世界には洗濯機があって当たり前ではない国がまだたくさんあり、そのような地域の家事の負担を非電化洗濯機で解消できれば確実に生活レベルが向上します。
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