KENT Brushes (ケントブラシ) ポケットコーム OT 英国王室御用達のハンドメイド櫛 (くし)
これまで使っていたプラスチック製のコーム (櫛・くし)がいつの間にか先端が欠けてしまい新しいものに買い替えました。
どうせならとそれなりに歴史のあるメーカーのコームを調べて選んだのがKENT Brushes (ケントブラシ)のポケットコームです。
イギリスで1777年に創業した歴史ある会社でヘアブラシ・靴用ブラシ・洋服用ブラシなどを今でもハンドメイドで作り続けています。
KENTは英国王室でも愛用されているほど信頼性があり、王室御用達と聞くと高級品ばかりなイメージですが、こうした日用品のなかにも選ばれた品がいくつも存在するので調べてみると面白いです。
男で短髪なのにコームが必要かというと人それぞれですが、朝起きてすぐに寝癖を整える時にあると便利なので毎日のように使っています。
昔は今ほど毎日のように洗髪をしていなかったので、ヘアブラシやコームを重要性がより高かったはずです。
私は湯シャンを貫いていることもあり、シャンプーを使って洗髪している人より多少ブラッシングに重きを置いています。
余分なフケや皮脂・ほこり・自然に抜けた髪などを落とすための身だしなみの一つとして時代を問わず定着しています。
KENTのポケットコームも一見プラスチックっぽく見えますが、アセテートという木材から得られる天然セルロースが原料の素材なので石油系プラスチックよりも環境に優しい素材とされています。
また石油系プラスチックに比べて静電気が発生しにくいようで、乾燥した時期でも使いやすそうです。
実際にブラッシングしてみるとそれほど劇的な違いは感じませんでしたが、櫛どおりは滑らかで使い心地は良かったです。
そもそも湯シャンによって適度に皮脂が保たれ、髪の表面も荒れていないので摩擦が抑えられているのかもしれません。
日本でもつげ櫛という硬い木で作られた木製の櫛が最良品とされており、適度に皮脂を毛髪全体に浸透させ自然な艶のある髪に仕上げる道具があります。
ただつげ櫛は天然素材なので水に弱かったり、国産のつげ櫛だと高額になってしまうのが欠点でしょう。
その点アセテートは水で濡れた髪でも問題なく、たまに石けんで丸洗いすれば清潔に使っていけそうです。
シャンプーやトリートメントも大事ですが、それよりもブラッシングに気を配るのが最も大切なのではないかと櫛の歴史を通して学びました。
相撲の力士が鬢付け油と櫛を使って髷 (まげ)を結う姿が見られますが、あれも昔からの名残りなので男女問わず日常的に櫛が使われていた証でしょう。
KENTはポケットコームの種類も豊富でどれにしようか迷いましたが、持ち手の付いていないシンプルなデザインを選びました。
コンパクトに折りたためるタイプもありますが、水洗いなどのメンテナンスを考えると折りたたまないタイプが適していると判断しました。
軽くブラッシングできれば十分なので10cmほどのサイズでも小さいとは感じませんでした。
あとはコームというものにどれだけ価値を見出だせるかだとは思いますが、100均で売られている商品とはまったく別物であることは間違いありません。
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