One Hour One Life (OHOL/1H1L) 1時間の人生で子孫繁栄を目指すMMOサバイバルクラフトゲーム
目次
One Hour One Life (OHOL/1H1L)とは?
Jason Rohrerというゲームデザイナーが開発したMMOサバイバルクラフトゲームです。
当初はPC版を発売しましたがまったくセールスに結びつかず落胆していました。
しかしスウェーデンのDualDecadeという会社がモバイル向けに発売したアプリOne Hour One Life for Mobileが、なぜか日本だけで局所的な人気となり話題となっています。
いわゆる世代交代ゲームとしては『俺の屍を越えてゆけ』や原始的な生活から『太陽のしっぽ』が連想されます。
子供を生み育て家系図が広がっていく感じは『ワールドネバーランド』シリーズを彷彿とさせます。
私は終わりがなく繰り返し遊べて経験がものを言うゲームが好きなので、直感的にこれはプレイしておきべきだと判断し即購入しました。
初見殺し超絶難易度のチュートリアル
可愛らしいグラフィックとは裏腹に操作性やステータス変動がかなりシビアでプレイヤーを苦しめます。
もし事前に情報を入れずまっさらな状態でチュートリアルを一発クリアできたら天才です。
親切丁寧にゲームに慣れるよう説明してくれる従来のチュートリアルではなく、簡単な目的だけを伝えて後は自分で考えろというスタンスです。
購入する前からチュートリアルの難易度が高いことは承知しており、ざっとWikiに目を通した状態で望みましたが見事に死にました(笑)
まず操作性に癖があるので戸惑って空腹状態が続くと餓死しますし、火起こしするにも複数のクラフトをこなす必要があるのでそこで詰みます。
現実の人生にもマニュアルがないように、この世界の厳しさを叩き込むのがチュートリアルの目的でしょう。
本番では初心者からベテランまで様々なプレイヤーが存在するので、ゲーム中に自分が学んだことを伝承することは大切です。
しかしベテランになるほど常に多忙なので、先人たちの知恵が蓄積されたWikiで学ぶ方が理にかなっています。
命の軽さと血統の重さ
どれだけ頑張っても寿命が1時間に設定されているので1プレイ1時間に限られています。
1分で1歳ずつ歳をとるのでこの世界の住人は常に忙しなく動きまわって生活しています。
短い人生の中で血統を維持して子孫繁栄させるには、それぞれが仕事を役割分担しながら生活基盤を支えなければいずれ滅んでしまいます。
こうした原始的な環境では個人の命は非常に軽く、特に男性は女性に比べて子孫を産めないので食料がまかなえない場合は穀潰しとして殺される場合があります。
この世界の女性は単為生殖?なのでさらに男の存在意義が薄れています。
近年は女性の社会進出が叫ばれていますが、女性の価値が高く外出に危険がともなう環境では育児や身の回りの仕事に専念することになります。
男女比が偏り男だけになるか、女性が高齢して子供が産めなくなると子孫を残せないので、その段階で一族があっけなく滅んでしまうこともあります。
経験を積むほど自分のためよりもこの集落や子孫のために何を残せるかという思想になるのがこのゲームの奥深さです。
子は親を選べない
生まれたての赤ちゃんは言葉も1文字しか打てず母乳しか飲めないので、母親や保母さんに世話してもらわないと生きられません。
もし育児放棄されたらその時点で人生が終わってしまうので、良い親と巡り合うために親ガチャという表現が使われるほどです。
反対に生まれてすぐに親元を離れ勝手に暴走して餓死する子もいることから親も子を選べないとも言えます。
まれに第一世代のイブとして生まれるとイブの能力によってその後の集落の発展に差が出るので血統の始祖として重要な立場です。
初見プレイ・OHOLの世界で生きる
チュートリアルを終え最初に生まれた家系は10世代も続く立派な一族でした。
女の子で託児所の保母さんに育てられたので、そのまま保母さんとして働きました。
例え男性プレイヤーでも子育てママの大変さを味わえます。
周りではたくさん人が動き回って鍛冶や畑仕事をしています。
40歳まで託児所で働き母乳が枯れたのであとは集落の周辺を観察したり、枝などを拾う軽作業をして過ごしました。
晩年は体力も落ちすぐに空腹になるので、何とか天寿を全うするためにスグリ畑に居座るエゴな行動をとりました。
子供を8人産みそのうち息子1人が60歳まで生き、娘1人が孫を授かったようです。
ある程度発展した集落だからこそできる甘ったれプレイでしょうか。
まとめ
世代交代ゲームとしては1時間という縛りがあることで、毎回スリリングな展開となり短時間でも濃密なロールプレイができます。
すべてのプレイヤーは生身の人間が操作しているので、現実世界と同じように思う通りにいかない事も多々ありますが、皆で協力して集落を発展させる感覚はMMOならではです。
生まれ変わってもまったく同じ環境はなく、頼れるのは自身の経験のみですが、それが何度もプレイしたくなる魅力でもあります。
600円の有料アプリなので抵抗がある方もいるとは思いますが、没頭するタイプのゲームなので余計な広告が表示されない分プレイしやすいです。
最初は取っつきにくいですが、慣れてしまうと一気に面白くなり中毒性の高いゲームです。
One Hour One Life for Mobile
iOS版
Android版
Steamでも販売開始
2018年11月9日より晴れてSteam版が公開されPCでも遊びやすくなりました。
ただし現段階では日本語対応していないので、英語をある程度理解できるかモバイルでプレイ済みの人であれば大丈夫でしょう。
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