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1/fゆらぎ 規則性の中に不規則な要素を見つけると人は落ち着く

2018年5月7日

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ヒグラシの鳴き声

今年も夕暮れになるとヒグラシが鳴き始めるようになりました。

私の住む地域は山沿いにあるのでこの時期になるとセミが短い成虫の姿で精一杯生きようとが盛んに鳴いています。

昼間にはアブラゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクボウシなど何種類ものセミが大合唱しますが、ヒグラシは早朝や夕暮れに限られており鳴き声も他のセミとは違い、繊細でもの悲しさがあります。

日が落ちて少し涼しくなった頃に薄暗い山や森の中から聞こえてくる感じがたまらなく好きです。

ヒグラシの鳴き声には1/fゆらぎという周波数を持っているそうで人が落ち着くヒーリング効果があるとされています。

科学的な根拠は今のところ解明されてはいないようですが自然の中に数多く存在しています。

小川のせせらぎ雨の音波の音小鳥のさえずりなど聴覚で感じるものから焚き火木漏れ日など視覚的なもの、それからそよ風のように触覚で感じられるものまで様々です。

1/fゆらぎは何も自然界だけに存在するものではなく、電車の揺れや楽器や歌声にも含まれています。1/fゆらぎを意図的に利用したヒーリング・ミュージックも存在します。

1/fゆらぎはなぜ落ち着くのか

よく泣き止まない赤ちゃんが母親に抱っこされるとすぐに安心して泣き止む事がありますが、赤ちゃんは母親の心臓の鼓動を聞いて落ち着くらしいです。

心拍にも1/fゆらぎがあるのでそれが安心感をもたらすのではないかと思います。生命が誕生して死ぬまで誰でも体の中に1/fゆらぎを持っているということですね。

クラシック音楽は1/fゆらぎを持つ楽曲が多く、特にモーツァルトなどが有名で胎教として妊婦がモーツァルトの楽曲を聞かせることも多いです。

不ぞろいが自然の姿

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人間は同じ品質や同じ姿をしたものを好みますが、自然界には同じように見えてもよく観察するとわずかに違っています。木目も均等ではなく1本1本違うのがわかります。

そのわずかな揺らぎの中に身を置くと気持ちが安らぐことはたしかです。人が心地よく感じる音や風景が豊富にあるほど自然や人の心が豊かに保たれているはずです。

例え人が作ったものでも機械で大量生産したものより手作りの方が均等ではなく必ず歪みがあり、それが1/fゆらぎとして自然な風合い肌触りに影響します。

最近はあえて1/fゆらぎを持たせたインテリアや工業製品も登場しており今後さらに増えていくでしょう。何から何まで自然に敵うものなど無いんだなと実感させられます。

お金を払ってクラシックコンサートへ足を運ぶのも悪くありませんが、それ以上に自然の中に身を置くとまわりは1/fゆらぎであふれているので、何もないような自然の場所でも実はたくさんの恵みを無償で与えてくれるのです。

そんな記事をまとめていたら雷がゴロゴロとなり夕立ちが降ってきました。しばし自然の1/fゆらぎコンサートを堪能したいと思います。

ミニマリズム,音楽

Posted by Coro